ラジヘリ空撮

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続・・・AceOne専用フレームの製作

2012-03-12 07:50:40 | マテリアル
一ヶ月前程になるが・・・AceOne専用フレームの製作に関連して、
次回はエンジンの組み付けに付いて述べると書いた。

あれから随分と時間が経過してしまったのだが・・・今回はから2回に分けて、
その具体的な問題点と、改善方法に付いて考えて見たいと思う。

先ず・・・エンジンの組み付けが巧く出来ない・・・と言う話を良く聞く。

その為に、エンジンとピニオンギヤの芯出しが出来ずに、機体に振動が発生したり、
ネジロックで接着している、純正のピニオンギヤが緩んで肉痩せしたりしてしまう。

確かに・・・エンジンをそのままフレームに組み込めば・・・その様になるだろう。

多分このブログを御覧頂いて・・・?????・・・それはどう言う事?
と、思われる方も大勢いる事だろうと思うのだが・・・。


では早速・・・実際にどう言う事なのか?現状の把握から行なってみよう。


先ず・・・フレームの内寸はどうなっているのだろうか?・・・



例題機は、AceOne専用機ではあるが・・・基本的にJR260Zのパーツを流用して
製作しているので、その寸法はJR260Zと同様である。

そのロアーフレームの内寸を、実際に測ってみた。

計測誤差もあるが・・・デジタルノギスの計測値は・・・79.80mmを表示している。


JR製でもクエスト製でも同様なのだが・・・ロアーフレーム用のクロスメンバーは、
L=80mmの物が使用されている。

なので・・・最大でもロアーフレームの内寸は・・・80mm・・・と、言う事になる。


一方・・・エンジンのクランクケース幅は・・・どうなっているのだろうか?

そのエンジンの、クランクケース幅の外寸も・・・実際に測ってみた。



計測誤差もあるが・・・デジタルノギスの計測値は・・・80.64mmを表示している。

だとすると・・・純正のままのエンジンをそのまま組み付けた場合には、79.80mm幅の
ロアーフレームに・・・無理やり80.64mmのエンジンを押し込む事になってしまう。

その上・・・エンジンのクランケース側面は・・・下側から上方へ斜めにせり上がっている。

エンジンをロアーフレームのロアーアングルに固定する為の、ロアープレートが
エンジンに取り付けられているのだが・・・そのロアープレートとエンジンのクランクケース側面
が直角ではないのだ。

要するに・・・クランケース側面がロアープレートに対して、直角にせり上がっていない・・・
(ロアーフレームとエンジンのクランクケース側面が並行ではない)と、言う事なのだが・・・。

JR系の機体では・・・その斜めの部分に設置された既存の穴を流用して、フレーム側面に
M4キャップボルトで固定している。

ここで問題になる事は・・・垂直のフレーム面に、斜めになっているクランクケース側面をM4
キャップボルトで、無理やり・・・固定していると、言う点である。

では・・・無理やり固定すると、どうなるのか?と、言う事なのだが・・・。

結果・・・当然、フレームが・・・・・歪んでしまう。

そればかりではなく・・・エンジンが垂直に組み込まれる事は・・・皆無であると言う事が
容易に予想できる。


現在・・特にJR系の機体を機体を使用している方は・・・その辺を確認して見ると良いだろう。

それは・・・簡単にチェック出来る。

ロアーアングルの側面を前後方向から、溜めて見るのである。

スケールを、ロアーアングル側面に、当てて見るのも・・・良いだろう。

ほぼ間違いなく・・・エンジンの取り付け部分が外側に張らんでいるのが確認出来ると思う。

多分・・・260Zでは、苦労して調整したマストの芯出しも狂ってしまっている筈だ。

時間が有れば・・・マストを抜いて見る事も必要であろう。


クエスト製のNeoキャリバーZGでは、その辺をクリアーする為に?・・・
クロスメンバーを兼ねた、エンジンマウントを使用して組み付ける様になっている。

これによりエンジンとフレームの直交は、ある程度保つ事が可能となっている。
 但し・・・80mmのロアーフレームに・・・無理やり80.64mmのエンジンを
組み付けている事には・・・違いは無い。

因って・・・クランクケースが歪んだ状態で組み付けられている事になっている。

でも・・・260Zよりは・・・遥かに高い直交度でエンジンを組み付ける事が
可能だろう。

次回は、無理やりエンジンを組み込んだままの状態で、使用するとどうなるのか?
その影響や実際の改善方法を解説したいと思う。

次回を・・・お楽しみに。






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