ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

フレーム改造大作戦も、遂にファイナルへ突入

2013-05-09 13:29:58 | マテリアル
Voyager/GS用の耐久性と組み付け精度を向上させるべく、フレーム改造大作戦と題して、
投稿を開始したのが、遡る事今年の2月20日の事であった。


この間・・・撮影業務の合間を縫いながら、2種類の新しいロアーフレームを4機分と、
アッパーフレームを2機分試作した。

この試作は全て弊社で行っており、フレームを1枚ずつトラディッショナルな
フライスを駆使しながら製作している。


時間の掛る事この上ない作業ではあるが、この様な試作を人任せになど出来る訳が無いのだから、
気の遠くなる様な機械加工を延々と続けた。


この様に試作されたロアーフレーム2機分は、既に懇意にして頂いている空撮業者に嫁に出した。

その内の1機は既に業務に投入されていて、調子も上々の様だ。


そちらを優先させたので、弊社の試作機の開発が後回しになっていたのは言うまでも無い。



当初の予定では、この連休中にロールアウトさせる心算で有ったが、思う様に作業が進捗せずに
連休も終わってしまった。

しかし・・・その様にして長らく取り組んで来たフレーム改造大作戦も、
そろそろファイナルに近づいてきた。


やっとの感があったが、本日・・・メデタク初飛行を終了したので、ご報告したいと思う。



工場からロールアウトした直後の、テストフィールドにて佇む試作機・・・この後、初飛行に臨んだ。


世間一般的に、初飛行に望む際には・・・果たして巧く飛行してくれるだろうか・・・?等と
心配するのが常だとは思うのだが、今回の開発に限って言えば、その様に考える事はあまり無かった。

何故なら・・・ベースとなる機体のウイークポイントを払拭する為に開発している訳だから、
初飛行時の興味は全てその改善1点のみに注がれていて、そこには緊張や一抹の不安などと言う
言葉は存在しないのである。

要は・・・飛んで当たり前・・・即ちベースの機体以上に飛ぶか如何か?と、言う事なのだ。

もし飛ばなかったら・・・それは失敗を意味するのであるが・・・。


かくして、何事も無かった様に・・・無事初飛行は成功した。



思惑通り・・・ファーストフライト時には僅かトラッキング調整を行っただけで、難なく初飛行は終了した。


そのファーストフライト時には、既に8割程の仕上がを見せていて、多少微振動が有るもモノの、
燃料タンクの泡立ちもなく申し分ない機体に仕上がった様だ。

フレームの剛性UPと、丹念にオバーホールをした甲斐あって、エンジンも実に気持ち良く回っている。


後は、僅かな微振動を取り去ってから、実際にペイロードを掛けて機体の挙動変化を見ると共に、
暫くは耐久テストを行なう事になるだろう。



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2 コメント

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Unknown (WING)
2013-05-09 20:30:03
パチパチ(^^)/良かったですね。
私のは御蔭さまで快調です。先日も風速8m強の最中、全く問題無く飛行出来ました。
振動も問題視するほどの事も無く、業務に使用しています。
当分、これで安心して作業出来そうです。有難う御座います。
でも最近、飛行中にGPSが受からなくなる事が有り(今日も)アンテナが悪いのか思案中です?
その様な症状は有りませんか?
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コメント (ASTKF)
2013-05-10 06:20:01
Uさん、お早うございます。

新しい機体、快調に使用されている様で何よりです。

お蔭様で、弊社の機体も無事初飛行を終了する事が出来ました。

それから・・・GPSが受信不能との事ですが、テールパイプ
上は意外と振動が大きく、長期間にわたって使用した場合にはGPSユニットに与える影響を無視できません。

他のユニットがあれば、一度交換して見ては如何でしょうか?

ASTKF K
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