今日は、時間が出来たので、これから空撮機のメンテナンスを行います。
機体のメンテナンスを行う前に・・・一言?私の基本的な考え方を申し上げたいと思います。
弊社では、国家資格を有したメカニックが、時間管理で空撮機のメンテナンスを行なっており、メンテナンスが終了した際には、
その結果を記録した点検記録簿を作成しております。
撮影依頼を頂いている、国をはじめとするクライアントの皆様から提出要請が有った場合は、即座に提出出来るようにしています。
これは、安全に対する意識の高い国家機関や、依頼された会社がISOを取得している場合等に於いて、安全管理の一貫として
提出を求められる場合が有ります。
しかし、その事以前に、こまめに整備を行う事はトラブルを未然に防ぎますし、その事は開業以来の私のポリシーでもあります。
良く現場で、このヘリは綺麗だね・・・とか、新しいね!と言って頂く事が多々有りますが、実は5年も使ったりしてます。
つい最近も、MBP JAPAN主催の大会で偶然お会いした、静岡県にあるDJI代理店のMさんに、Kさんの機体は綺麗だね・・・と、
褒めて頂きましたが、実は・・・既に業務で約2年間も使用している機体でした。
弊社ではかれこれ19年に渡り、無事故を継続中です。又、その事が、私の誇りでもあります。
しかし、中にはラジヘリを使用した空撮は、危険だ・・と言う方もいらっしゃる様ですが・・・なんでも使い方を誤れば、
リスクは増大します。
因みに、ヒューマンエラーや整備の不備が重なれば、実機だって立派に墜落して大きな事故になります・・・が、
飛行機はかなり危ないと言う人はあまりいません。
皆さんだって、飛行機を利用する時に墜落するかも?と思って乗っている人は少ないと思います。
では、何故安心して飛行機に乗る事が出来るのでしょうか?
その訳は・・・それぞれの立場の人が、従事する仕事に於いて、専門の資格を取得し、社内規定を遵守しながら
責任を持って仕事を行なっているからに他なりません。
そこから安全に対する、信用・信頼が生まれるのだと、私は思っています。
それではここで少し、ラジヘリで空撮を行う場合の資格も含めて、免許と言う物に付いて、少し考えてみたいと思います。
例えば、私たちの生活に於いて、切っても切り離す事が出来ない、車と言う身近な乗り物があります。
私の周りでは、大半の人が18才になれば車の運転免許を取得します。
しかし、この車、使い方を誤ったり、免許を持たずに運転すれば事故になる事が・・・容易に想像できます。
では、そもそも車の運転免許とはなんぞや?と言う事ですが・・・私が考える免許とは、本来は危ないので、
本当は車を運転する事は危険なのだけれど・・・危険を回避する為に所定の知識・技量を修得したので(このレベルが問題となる事も・・)、それを免じて許す・・・と言うのが、本来免許の意味する処ではないのでしょうか?
まあ、これはあくまでも、個人的な見解ではありますが・・・。
車の場合は、自動車会社等の整備士が専門の国家資格を有し、一般のドライバーに代わって整備を行っていので、定期的に整備を行って車の機能に問題が無ければ・・・後は、ドライバーが法規を守り、モラルをもって真面目に運転する事で、生涯無事故を貫く事も可能です(それも、交通戦争と言われる昨今では、かなり難しい事では有りますが)。
では、ラジヘリで撮影する場合は、どうなっているのでしょうか?
この場合、その殆どが、何も免許を持たずして運行している・・・と言う、現状があります。
機体のコンディションの把握から(整備を含めて)撮影現場の状況判断迄、基本的に全て一人のオペレーターが判断しなければならないと言う現状が有ります。
クライアント様も・・・何が危険で、何が安全なのか?実際には細かな事まで判らないのが現状です。
従って、安全管理は基本的にオペレーターに委ねられています。
その判断如何では、作業自体の安全度が、かなり変動してしまいます。
※たとえ、オペレーターが何らかの操縦資格を取得している場合でも、その技量やスキルのレベルの違いにより、
同じフライト(作業)を行う場合でも、その危険度に・・・当然相当な違いがあります。
又、かなり経験を積んだオペレーターでも(本業で業務として撮影を行い、その経験が10年以上あっても)、現場では殆んどの空撮業者が緊張して、口数さえも少なくなります。
果たしてその状況下で、仮に免許を持っていたとしても、それが経験の浅いオペレーターの場合に、正常な判断を下せるか?と、
言う事です。
今迄は、ラジヘリ空撮専門の教育機関もありませんし、ましてや、その専門の免許を発行している機関もありませんので、
いたしかた無い現状もありました。
しかし、業務で空撮をされている多くのオペレーターの方が、どのように操縦技量を確立したのかは甚だ疑問です。
又、それなりの技量があるのかを判断する人もいないのが現状です。殆んどの方が自分は出来ると思ってやっているか?
あまり深く(真剣に)考えずに取り組んでしまっているのではないでしょうか?
それこそが問題だと、私は考えますが如何でしょうか?
又、業務で撮影している場合もそうですが、最近模型用のマテリアルを使用して、趣味で撮影されている方も多く、
ひと度事故が発生すれば、空撮用のラジコンが墜落した・・・と、世間に受け取られ兼ねない現状も有ります。
数年前にも北関東方面で、ラジコンヘリによる不慮の事故が有りました。
その時にもラジヘリの空撮のみならず、ホビーを含めたラジコン業界全体の存続に係わる程、大きな問題にも発展した経緯が有ります。
その現状を踏まえて、私たちは安全・健全にラジヘリ撮影が業務として、未来永劫発展出来る様に、産業用のラジコンヘリを
安全に運航させるべく、協会を発足させる準備を現在行なっております。
この協会の発足については、今年の5月に行なった空撮業者の会合で、約10社程の賛同を得ています。
空撮業者の参集範囲は、北は北海道から西は近畿・四国迄の範囲でした。
現在、その規約等の作成を行うべく、他県の役員にご足労頂いているところですので、近々素案が出来上がってくるものと思います。
この協会では、免許の発行(取り敢えず、協会独自の講習修了証になる可能性大)及び技術革新に伴う講習会や安全運航に関する啓蒙などを行う事を目的としています。
取り敢えず今年の5月の段階で、既にその協会の設立役員も選出されていますので、正式にその協会を発足する段になりましたら、
ご報告させて頂きます。
どうか、ラジヘリ等を使用して業務で撮影を行なっている業者様は(法人・個人を含む)、協会が無事立ち上げられて暁には、
是非とも参加をお願い致します。
又、被写体確認の為に、ビデオを無線伝送する場合には、機材を取り扱う為の免許及び機材自体の免許が必要です。
安価な外国製のビデオ送新機等では、免許を受ける事は出来ませんし、そればかりかスプリアス(雑音)が大きいので、
操縦系統の無線システムに異常を来し、墜落事故に発展する場合も考えられます。
又、それを保有或いは、使用する事は電波法で禁止されており、摘発されれば罰金や懲役刑も御座います。
実際に北海道では、摘発事例も御座います。
どうか、少なくとも業務でビデオを無線伝送されている方は、専門知識を習得し、免許を取得した上で、合法的に撮影を行なって
頂きたいと思います。
以上の様に、現在では、ラジヘリ等からビデオを無線伝送して空撮業務を行う場合は、国家資格を含む様々な資格及び登録が必要なのです。
詳しくは、無人ヘリテレ推進協議会と言う団体が御座いますので、まずはそちらにお問い合わせ下さいませ。
勿論、弊社でも無線設備のご用意をさせて頂いておりますし、免許取得のお手伝いをさせて頂いておりますのでご相談頂きたいと思います。
何か、硬い話になってしまい、申し訳け有りませんでした。又、こんな長いブログを最後まで読んで頂き、恐縮しております。
この協会は、是非とも成功させたいと思っておりますので、協会設立に建設的なご意見を賜りたいと存じます。
業界の発展の為に、微力ながら尽力する所存ですので、今後とも、宜しくお願致します。
機体のメンテナンスを行う前に・・・一言?私の基本的な考え方を申し上げたいと思います。
弊社では、国家資格を有したメカニックが、時間管理で空撮機のメンテナンスを行なっており、メンテナンスが終了した際には、
その結果を記録した点検記録簿を作成しております。
撮影依頼を頂いている、国をはじめとするクライアントの皆様から提出要請が有った場合は、即座に提出出来るようにしています。
これは、安全に対する意識の高い国家機関や、依頼された会社がISOを取得している場合等に於いて、安全管理の一貫として
提出を求められる場合が有ります。
しかし、その事以前に、こまめに整備を行う事はトラブルを未然に防ぎますし、その事は開業以来の私のポリシーでもあります。
良く現場で、このヘリは綺麗だね・・・とか、新しいね!と言って頂く事が多々有りますが、実は5年も使ったりしてます。
つい最近も、MBP JAPAN主催の大会で偶然お会いした、静岡県にあるDJI代理店のMさんに、Kさんの機体は綺麗だね・・・と、
褒めて頂きましたが、実は・・・既に業務で約2年間も使用している機体でした。
弊社ではかれこれ19年に渡り、無事故を継続中です。又、その事が、私の誇りでもあります。
しかし、中にはラジヘリを使用した空撮は、危険だ・・と言う方もいらっしゃる様ですが・・・なんでも使い方を誤れば、
リスクは増大します。
因みに、ヒューマンエラーや整備の不備が重なれば、実機だって立派に墜落して大きな事故になります・・・が、
飛行機はかなり危ないと言う人はあまりいません。
皆さんだって、飛行機を利用する時に墜落するかも?と思って乗っている人は少ないと思います。
では、何故安心して飛行機に乗る事が出来るのでしょうか?
その訳は・・・それぞれの立場の人が、従事する仕事に於いて、専門の資格を取得し、社内規定を遵守しながら
責任を持って仕事を行なっているからに他なりません。
そこから安全に対する、信用・信頼が生まれるのだと、私は思っています。
それではここで少し、ラジヘリで空撮を行う場合の資格も含めて、免許と言う物に付いて、少し考えてみたいと思います。
例えば、私たちの生活に於いて、切っても切り離す事が出来ない、車と言う身近な乗り物があります。
私の周りでは、大半の人が18才になれば車の運転免許を取得します。
しかし、この車、使い方を誤ったり、免許を持たずに運転すれば事故になる事が・・・容易に想像できます。
では、そもそも車の運転免許とはなんぞや?と言う事ですが・・・私が考える免許とは、本来は危ないので、
本当は車を運転する事は危険なのだけれど・・・危険を回避する為に所定の知識・技量を修得したので(このレベルが問題となる事も・・)、それを免じて許す・・・と言うのが、本来免許の意味する処ではないのでしょうか?
まあ、これはあくまでも、個人的な見解ではありますが・・・。
車の場合は、自動車会社等の整備士が専門の国家資格を有し、一般のドライバーに代わって整備を行っていので、定期的に整備を行って車の機能に問題が無ければ・・・後は、ドライバーが法規を守り、モラルをもって真面目に運転する事で、生涯無事故を貫く事も可能です(それも、交通戦争と言われる昨今では、かなり難しい事では有りますが)。
では、ラジヘリで撮影する場合は、どうなっているのでしょうか?
この場合、その殆どが、何も免許を持たずして運行している・・・と言う、現状があります。
機体のコンディションの把握から(整備を含めて)撮影現場の状況判断迄、基本的に全て一人のオペレーターが判断しなければならないと言う現状が有ります。
クライアント様も・・・何が危険で、何が安全なのか?実際には細かな事まで判らないのが現状です。
従って、安全管理は基本的にオペレーターに委ねられています。
その判断如何では、作業自体の安全度が、かなり変動してしまいます。
※たとえ、オペレーターが何らかの操縦資格を取得している場合でも、その技量やスキルのレベルの違いにより、
同じフライト(作業)を行う場合でも、その危険度に・・・当然相当な違いがあります。
又、かなり経験を積んだオペレーターでも(本業で業務として撮影を行い、その経験が10年以上あっても)、現場では殆んどの空撮業者が緊張して、口数さえも少なくなります。
果たしてその状況下で、仮に免許を持っていたとしても、それが経験の浅いオペレーターの場合に、正常な判断を下せるか?と、
言う事です。
今迄は、ラジヘリ空撮専門の教育機関もありませんし、ましてや、その専門の免許を発行している機関もありませんので、
いたしかた無い現状もありました。
しかし、業務で空撮をされている多くのオペレーターの方が、どのように操縦技量を確立したのかは甚だ疑問です。
又、それなりの技量があるのかを判断する人もいないのが現状です。殆んどの方が自分は出来ると思ってやっているか?
あまり深く(真剣に)考えずに取り組んでしまっているのではないでしょうか?
それこそが問題だと、私は考えますが如何でしょうか?
又、業務で撮影している場合もそうですが、最近模型用のマテリアルを使用して、趣味で撮影されている方も多く、
ひと度事故が発生すれば、空撮用のラジコンが墜落した・・・と、世間に受け取られ兼ねない現状も有ります。
数年前にも北関東方面で、ラジコンヘリによる不慮の事故が有りました。
その時にもラジヘリの空撮のみならず、ホビーを含めたラジコン業界全体の存続に係わる程、大きな問題にも発展した経緯が有ります。
その現状を踏まえて、私たちは安全・健全にラジヘリ撮影が業務として、未来永劫発展出来る様に、産業用のラジコンヘリを
安全に運航させるべく、協会を発足させる準備を現在行なっております。
この協会の発足については、今年の5月に行なった空撮業者の会合で、約10社程の賛同を得ています。
空撮業者の参集範囲は、北は北海道から西は近畿・四国迄の範囲でした。
現在、その規約等の作成を行うべく、他県の役員にご足労頂いているところですので、近々素案が出来上がってくるものと思います。
この協会では、免許の発行(取り敢えず、協会独自の講習修了証になる可能性大)及び技術革新に伴う講習会や安全運航に関する啓蒙などを行う事を目的としています。
取り敢えず今年の5月の段階で、既にその協会の設立役員も選出されていますので、正式にその協会を発足する段になりましたら、
ご報告させて頂きます。
どうか、ラジヘリ等を使用して業務で撮影を行なっている業者様は(法人・個人を含む)、協会が無事立ち上げられて暁には、
是非とも参加をお願い致します。
又、被写体確認の為に、ビデオを無線伝送する場合には、機材を取り扱う為の免許及び機材自体の免許が必要です。
安価な外国製のビデオ送新機等では、免許を受ける事は出来ませんし、そればかりかスプリアス(雑音)が大きいので、
操縦系統の無線システムに異常を来し、墜落事故に発展する場合も考えられます。
又、それを保有或いは、使用する事は電波法で禁止されており、摘発されれば罰金や懲役刑も御座います。
実際に北海道では、摘発事例も御座います。
どうか、少なくとも業務でビデオを無線伝送されている方は、専門知識を習得し、免許を取得した上で、合法的に撮影を行なって
頂きたいと思います。
以上の様に、現在では、ラジヘリ等からビデオを無線伝送して空撮業務を行う場合は、国家資格を含む様々な資格及び登録が必要なのです。
詳しくは、無人ヘリテレ推進協議会と言う団体が御座いますので、まずはそちらにお問い合わせ下さいませ。
勿論、弊社でも無線設備のご用意をさせて頂いておりますし、免許取得のお手伝いをさせて頂いておりますのでご相談頂きたいと思います。
何か、硬い話になってしまい、申し訳け有りませんでした。又、こんな長いブログを最後まで読んで頂き、恐縮しております。
この協会は、是非とも成功させたいと思っておりますので、協会設立に建設的なご意見を賜りたいと存じます。
業界の発展の為に、微力ながら尽力する所存ですので、今後とも、宜しくお願致します。
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