ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

毎日早朝から・・・

2013-02-08 16:19:40 | 出張
今日も早朝から・・・定宿を出発して現場に向かった。

それにしても・・・毎日寒くて風が強い。

今日のこんな気象条件下で、撮影業務を行なう事を考えると・・・流石に気が重くなるが、
しかし・・・そこは気を取り直してホテルを出発した。


その後高速道路に乗り、一般道に降りてから1時間ほど走っただろうか?

程なくして・・・撮影現場に到着した。


そこには・・・かなり大きな石室を備えた、古墳があった。


こんな大きな規模の石室は珍しい。

それ以上に、ほぼ原型を留めていて・・・流石に驚いた。



これは今から遡る事・・・約1500年前の建造物である。

その間・・・度重なる大きな地震にも耐えてきたのである。


現在では、タカだか50年程で老朽化する様な、軟弱な建造物が何かと取りざたされている。

なのに・・・この石室は約1500年もの間、ビクともしないでいるではないか?


ましてや、現在の様に高性能の建設機材が有る訳でも無いのに、一体どの様にして
この様な巨石を運んできて、この様な立派な石室を建造したのだろうか?



もしも、斑鳩の里にこの古墳が存在していたとすれば、恐らく国宝に指定されて
もおかしくないのではないだろうか?



そんな事に思いを馳せている内に・・・無性に石室に入って見たくなった。



石室に入ると内部はこんな感じで、とても良好な状態に保存されていて、
さぞかし・・・大きな権力を持った人が埋葬されていたのではないのだろうか?

石室を出るとき・・・石室の中から外の様子を撮影した。



1500年もの悠久の時を経た今でさえ、この様に良好な状態を保つ事が出来る建築技術を、
当時既に身に付けていたとするならば、現在の技術は何と稚拙な事だろうか?・・・
などと考えながら石室の外に出ると・・・あまりの寒さで、ふと我に返った。


この段階で、本日の業務が何一つ手が付けられていない事に・・・気付いたのである。


この旺盛な好奇心も毎度の事では有るのだが・・・全くよわったモノだと自分でも思う事がある。


それにしても・・・石室の外は、寒い上にすごい強風が吹き荒れている。

時折・・・吹雪も押し寄せて来る様な空模様だ。


そんな気象条件の中でも・・・安全に撮影を行う使命を負っているので、プレッシャーが重く圧し掛かってきた。

何時までも、こんな観光気分ではいられない。


作業の様子は、次回の投稿で・・・。










偶には、こんな撮影も・・・。

2013-02-07 21:42:40 | 出張
昨日は、花のお江戸に出張予定だったのだが・・・天気予報によると大雪が降ると報じていて、
東京だけではなく、各地でも大雪警報が発令されていた。

そこで・・・楽しみにしていた?花のお江戸行きは、大事をとって延期していた・・・しかし、
天気予報であれだけ大騒ぎしておきながら・・・ふたをあければ大外れ。

実際には唯、霙交じりの雨が降っただけだったのだ・・・全く、もう少しましな予報は出来ないものなのか?
その様に思ったのは、多分私だけでは無い筈だと思うのだが・・・如何だろうか?


しかし弊社の所在地では、そこそこの降雪があった。

そんな雪の中・・・今日も早朝から出張撮影に出掛けた。


しかし・・・今日の撮影はラジヘリの撮影ではない。

今日の撮影は・・・これだ。



この装置は・・・はねつるべ式ポールと呼ばれる竿の先にカメラジンバルを取り付けたモノだ。

最大で10m程度の高さから撮影出来て、自在雲台やモニターカメラも装備されている優れモノなのだ。

こんな装置も弊社では開発していて、ラジヘリで撮影が出来ない場所などで威力を発揮するのである。


その撮影は、昼過ぎには無事終了した。


そこで・・・次の撮影現場へ移動を開始した。

数時間の移動で・・・こんな植物が沢山みられる場所に到着した。



今晩はこの地で定宿に宿泊し、明日の撮影の為に鋭気を養う事としたい。

橋梁の調査

2013-02-01 09:42:26 | マテリアル
中央道の笹子トンネルの天井崩落事故以来、同時期に建造された設備の老朽化が叫ばれている昨今で有る。

全国でその様な施設は、数えればキリが無いだろうと思うと・・・うかうか道路も走れない現実がある。

従って、この様な施設の状況の把握が急務になっている様だ。


弊社でも・・・先日ある橋梁の調査を行った。



建造物を至近距離から撮影して、そこで得られた画像を解析する事に因って、その状況を判断するのである。






但し・・・勘違いされている方もいるかと思うので、ここで少し補足をしておきたいと思う。

あくまで・・・画像解析と言う事なので、撮影した写真をそのまま目視で確認する事はしないのである。


そんな調査なら・・・誰でも出来るので良いのだが・・・。

要は・・・見る事と・・・測る事は基本的に違うのである。


弊社では以前から文化財の調査等で、同様の手法を使用して度々作業して来た。


その中の代表的な建物は、インドネシアのプランバナンや、国内では現在平成の大修理が行われている
姫路城などがある。

どちらも世界遺産である。


それにしても、この手の調査には高いリスクが付きまとうので、あまりやりたくないのが本音。


しかし・・・弊社の企業理念として、写真を通じて社会に貢献したい・・・と言う思いがある。

因って・・・この様な調査でも、日本国民が安心して暮らせる為の一助になるなら、
身を粉にして取り組みたいと思うのだが・・・蚤の心臓の私が、何処まで持ちこたえられるのだろうか?