ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

レッスン: バッハのドッペル 一人で暴走

2020-11-20 | ヴァイオリン
先月末、ボームの「無窮動」がアッという間に終わってしまったので、遂に、スズキの第4巻の最後の曲、バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調(スズキの生徒間では、通称ドッペル)の第1楽章(第2ヴァイオリン)に入りました。

レッスン1日目:大抵次の曲を予習しておくのが常なのですが、前々曲のヴィヴァルディの練習が結構大変だったので、ドッペルは最後まで譜読みする余裕もなく、然もこの曲の後半は難しい。結局、その日は弾けるところまでで終わりました。

レッスン2回目:譜読みです。一度通しで弾いてみて、次に、音の間違い、弓の向き等をチェックして直した後、また通しで弾いて行きます。
この曲は、所々、ダウン、ダウン、アップ、アップと、ダウン、アップの弓の動きの複合技を駆使しながら、左手の指を動かして行くのですが、弓は動いていても、左の指が動いていない。左の方を動かしていると、弓の動きが逆さま…なんて現象が起こります。その上、16分音符に3音スラーも所々入ってきて、ヴィヴァルディでは2音スラーばかりやっていたので、3音スラーがなかなか頭にインプットできませんでした。
ヴィヴァルディの曲は、緊張する山場とそうでないところの繰り返しなので、ホッとできる瞬間ができるのですが、ドッペルは、動きが細かくて最初から最後まで気が抜けません。

レッスン3回目: 先週でした。前回から毎日練習し、3音スラーも慣れてきて何とか全部通して弾けるようになりましたが、何回やっても躓く所は同じところ。気持ちとしては、まだ練習量が足りないから年内に完成できればと思っているのですが、この日は、試しに第1ヴァイオリンと合わせて弾いてみましょう、ということになりまして…
そうですよね。この曲はドッペルだから、ヴァイオリン2台で合わせられなければ意味がありません。ドッペルとはドイツ語でDoppel(英語でDouble)、2つという意味。
まだ完成していないのに3回目のレッスンで合奏はハードルが高すぎる、と思いながら、ヴァイオリンを構えます。第1ヴァイオリンの楽譜は見たことがなかったので、どっちが先に始めるのかもわからない始末。第2ヴァイオリンが先だから、私から、でした。

冒頭の5小節目から先生の第1ヴァイオリンが、追いかけるように入ってきます。先生の音量、大きい。それが普通の音量なのかもしれません。つられないように必死で譜面を追って弾いているのですが、自分のメロディーがよく聴こえてきません。私、ちゃんと弾いてる? そのうち、二つのメロディーが不協和音のように聴こえてきます。ん? 私、ズレてるのかも。先生はどこの小節を弾いているの?、と思っているうちに、私が先に終わっていました。あれ?

どこで速くなるのかわかってるんです。16分音符の小節です。ヴィヴァルディでも暴走していました!

この曲は、複数のメロディーを独立性を保ちつつ互いに調和して重ね合わせる対位法という技法が取り入れられていて、2つのヴァイオリンと他の弦楽器とで、「音の織物を編み上げるように」構成されているのだそうです。
「音の織物」、「調和」、なるほどー…
レッスン後、メトロノームを使って練習し、一定のテンポで弾けるようになってきましたが、
You Tubeに投稿されているドッペルカラオケで、何度合わせても、1小節先に行ってしまうのは、なぜでしょう?
練習がんばろう…😅 

コメント
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