ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

松脂に夏用と冬用がある

2022-05-29 | ヴァイオリン
先々月、レッスン後におしゃべりしながらヴァイオリンを片付けていて、ケースの鍵をかけ忘れたまま背中に背負い、小物がガラガラ落ちてしまった話を投稿しましたが、その小物の中に、松脂 (まつやに) がありました。(松脂は、弓の毛に塗って音を出す摩擦材です。新品の弓にこれを塗らずに弾こうとしても滑って音は鳴りません。)

後で松脂の箱を開けると、松脂は二つに割れていました。
初めてのこと、どうしたらよいのか調べたら、松脂は熱に溶けやすいので、細かく破砕した場合は型に入れて電子レンジで数秒、塊で割れた場合はドライヤーで熱風を充てればくっつくそうですが、これはいくらやってもダメでした。
そこで、割れた片方をトングで掴み、ガスコンロの火に割れ目部分をちょっとかざし、もう片方に合わせました。
くっついたぁ、は良いけど、合わせる時にちょっとズレてしまい少し斜めになりました。でも、普通に使えています。



来月、亡父の四十九日の後に発表会があります。曲を決めた当初は、年初から不運が続いていたため、静かな曲(アダージョ)を早くから選んでいたのですが、結局、父やウクライナの犠牲者達への追悼になりそうな…(そんな曲です)。

そういうことで、4月から練習をしているのですが、5月に入ると、弦を変えたのに、音に雑音が入るのが気になり始めました。
松脂がいびつになっているので、粉が粗くなってそのせいかと思ったのですが、ある時、弦楽器専門店の広告を見ていて、松脂にライト(夏用)とダーク(冬用)があるということを知りました。

もしかして、夏用のライトにしたら雑音はなくなる?と思い、試しにメロスという会社のライトのミニを注文。届いて早速塗ってみました。

さらっとして滑らかです。雑音もなくなりました。
気温や湿度が高くなっても溶けにくいため、表面が硬く塗りにくいらしいので、紙やすりで表面をこすって傷を付けてから塗っています。

ダークの方は冬用と限定するよりは、粘度が高く粒子が粗いため、弦への引っ掛かりが良く、力強い音を出したい時に適しているので、そのような曲を弾くときに良さそうです。
一方、繊細で滑らかな音色を出すなら、ライトが向いているそうです。

今まで使っていたのはBernardel製。割れて汚い色になってしまいましたが、元々ダークとライトの中間位の琥珀色。通年使えるものだと思いますが、少しべたつく感じです。

日本は、そろそろ湿度が高くなってくるので、梅雨時は、サラッとしたライトが良いかもしれません。
演奏したい曲によって、ライトかダークか使い分けるのも良いですね。

ヴァイオリンを習い始めて3年半、また一つ学習しました。




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