



東日本大震災被災者の方々の為に祈ります。
あわれみ深い神様、あなたはどんな時にも私たちから離れることなく、
喜びや悲しみを共にしてくださいます。
今回の大震災によって苦しむ人々のために、あなたの助けと励ましを
与えてください。私たちもその人たちのために犠牲を捧げ、祈り続けます。
そして、一日も早く、安心して暮らせる日が来ますように。また、この震災
で亡くなられたすべての人々が、あなたのもとで安らかに憩うことができま
すように。主キリストによって。アーメン。
母であるマリア様、どうか私たちの為にお祈りください。アーメン。
。。。
新しいロザリオの祈りで祈ります。
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪びとのために、今も、死を迎える時も、
お祈りください。アーメン。
。。。
「霊の賛歌」(十字架の聖ヨハネ;東京女子カルメル会;ドン・ボスコ)
P.317~
“第三十三の歌
私を おさげすみになりませんように。
私の色は浅黒かったとしても
今は、もうあなたは私を よくお眺めになれるのです。
まえに、もう私をお眺めになったのですから。
そして 愛らしさと美しさとを
私のうちにお残しになりましたから“
。。。
「聖霊がご自分のすまいとなさった愛に燃える霊魂に悟らせたもうことを、
だれがよく述べることができようか?」
(「緒言」から)
“円熟期の作品で、かれの傑作と呼ぶことができよう。”も同じく。
。。。
「霊魂と天の花むことの間にかわされる歌」は、40からなる。
今第33。
これまでの全文を同じ書から引用する。
何回かに分ける。
今回は第1~第5。
P.19~
“霊魂と天の花むことの間にかわされる歌
(花よめ)
1
どこにお隠れになったのですか?
愛するかたよ、私をとり残して、嘆くにまかせて・・・
私を傷つけておいて、鹿のように、
あなたは逃げてしまわれました。
叫びながら私はあなたを追って出てゆきました。
でも、あなたは、もう、いらっしゃらなかった。
2
牧場を通って、かなたの丘へと
行く牧者たちよ、もしも運よく、
私がこよなく愛するおかたに会うならば、
どうか、かれにいってください。
私は病んでいます、苦しんでいます、死にます、と。
3
私の愛をさがしながら、私は行こう。
あの山々を越え、かの岸辺を通って。
花もつむまい、野獣も恐れまい。
強い敵も、国境も越えて行こう。
(被造物に問う)
4
ああ愛するあのかたの手で
植えられた森よ、あつい茂みよ!
おお花をちりばめた緑の草原よ、
いってください、もしやあのかたが
あなたがたの間を通られなかったを。
(被造物の答え)
5
無数の美をまき散らしながら
これらの林をいそいで過ぎてゆかれたのです。
そして、通りすがりにごらんになったのです。
かれはき顔を向けただけで、かれらに美をまとわせ
あとに残してゆかれたのです。
。。。
旧約の「雅歌」。
未読では理解はどうかと思うが・・・。
。。。
P.318の「解説」より。
“彼女自身としては低い価値しかなく、何の尊敬にも価しないのであるが、
愛人からの賜物故に、尊敬されるに相応しい者になっている。“
“彼女をお眺めになったというだけでも、そうなさるために十分な理由が
ある。“
。。。
私をおさげすみになりませんように。
“神を真実に愛する霊魂にとって、軽蔑とか侮辱とかは大いに尊ぶべきこと
であり、喜びとすることろである。“
“神からの恵みや賜物の為にだけ、”私をおさげすみになりませんように“
と言う“
。。。
私の色は浅かったとはいえ
“私をご好意をもってお眺めになる前には、私のうちに、罪や不完全さの醜さ
や黒さ、また私の本性上の低劣さをお見出しになった“
。。。
以上第33の項未了。
。。。
“あなたとの出会いが私を変えた
もう浅黒くなく 愛らしさが生まれる“
即興で詠む。
「雅歌」、勉強します。
恋愛ソング。間違うとそれになってしまう。
。。。
。。。
2 イカ釣り船
太古の眠りから醒めた様な月が空にはかかっています
6万年もの変わらぬ時間の中で今日もまたイカ釣り船は
ゆらりゆらり沖に漂います
ゆらーりゆらり沖に漂っています
乗る人も無く 乗る人とて無く
よせては寄せる波に任せて
よせてはひいくなみにまかせて
モンゴウイカ
スズメイカ
ヤリイカ マイカ
船はイカで一杯です
船の倉はイカで溢れています
船の甲板はイカの臓器で満ち満ちています
きょうも明日もあさっても
きのうも今日もおとついも
ふねはイカであふれかえっていました
墨を流した様な湾の中
おともなく 音とて無く
ひっそりと ひいそりと
最早この天体の陸地には
草も無く くささえなく
花も無く はなさえなく
焼け爛れた太陽は決して昇る事無く
地球の自転も ちきゅうのじてんさえも
太陽の公転も たいようのこうてんさえも
宇宙の営みも うちゅうのいとなみさえも
みーんな みんな 止まってしまった
そんな太古の時間の中で
ひとり灯りを灯したイカ釣り船は
今日もイカを釣っています
今日もイカを釣り続けています
9 地球儀を抱え越した午後
ちょっとした破滅過ぎし日を思う
。。。
連載の第2回。
何も言うことが無いので、次行こう・・・
としたいが・・・。一応。
イカや釣船が何処から出て来たか不明ですが、
“鹿”と同じ線上で無いことだけは確か。
。。。
朔太郎と思います。
犬。
。。。
イカの塩辛。
お婆ちゃん子でした。
今でもそうですけど・・・。
音にそれは顕著に現れる。
ひっそりと ひいそりと
もっといえば、それだけで私は幾つも瑕瑾の様に詩を作った。
うちでは冬、祖母が生イカを買って塩辛を作った。
鮮明な記憶。
。。。
E.T.シートン。
もう一つ。
「狼王ロボ」。
主人公の孤独が、何十年か経過して
沖に船でイカを釣る人として昇華した。
海はイカの塩辛をよそったドンブリ、
表面の流氷に彷徨う孤独な狼。
それがこの表現の正体。
。。。
月だけは実写。
「かもめ」。
NHK放映のロシア演劇の舞台装置に。
“わたしはひとりぼっちだ。
百年に一度、私は口を開いて物を言う。
私の声はこの虚ろの中に侘しく響いて、
耳を傾ける者もいない・・・“
「チェーホフ全集11」(松下裕氏訳;ちくま文庫)より、
P.24。
。。。
比較するともう殆ど剽盗と言えそう。
。。。
「かもめ」。
渡辺真知子さんの歌が流行っていたのは、二十才の頃。
「信天翁」も含め、
3つを知ったのは在京2年目。
都会、数学。
“天翔るこの旅人の、ああ、さても、さま変われるよ!
麗しかりしこの鳥の、ああ、何と、醜くも、おかしきことよ!“
(「ボードレール詩集」(堀口大学氏訳;新潮文庫、p.13)
信天翁なるコースチャ、鴎なるニーナ。
田舎のソーリン家。
モスクワ、そして旅回り。
新しい生活とその行き詰まり。
。。。
作家。
成功した作家と挫折した作家。
女優。
成功者と挫折者。
イカ釣りと“悪魔との粘り強い、手厳しい戦い”だけは、
未来永劫変わりなく続く。
“世界意志の王国の訪れ”まで・・・。
(引用は、「かもめ」)
。。。
King Jamesを聞きながら。
写真は、豊橋。
飯田は晴れ。寒い。
2点。
最後だけれど。
メリー・クリスマス!
わたしの誕生日!
53。
「ハーバー・ライトに・・・」の時代からもう23年。
せめて渡辺真知子さん聴こう。
。。。
新しい一日が皆さんにとって良い日でありますよう、
お祈り申し上げつつ。
また、この小文が皆様の何らかの糧となりますよう。
主のお恵みが皆さんに豊かに御座いますよう、
主イエスキリストの御名によってお願い申し上げつつ。
主への賛美と感謝とともに。
2011.12.28. 乗倉記す