St. John of the Crossの生き方に憧れて

受洗後、最初に買ったカトリックの本が「愛への道」。相応しい生き方をしてない。彼に倣う生き方が出来るよう心がけたいです。

「西脇順三郎詩論集」の紹介

2012-11-05 14:42:25 | Weblog
「西脇順三郎詩論集」(思潮社)を読み切る。
半分程読んでいたのを途中投げ出していた。
教会広報で閲覧したのを機に再開した。





「オーベルジンの偶像」「詩人の顔色」
「詩論」「詩美の問題」「現代詩の意義」
「私の詩作について」「永遠への仮説」
「考えをかくすもの」「詩情」
「ポイエテス」「脳髄の日記」「あとがき」。






「犬の歩いている街上で人間の会話の一部分
として私の詩論がセメントの上を流れて行く
日を望むことは出来ない」は、「あとがき」
だが、わたしは望みたい。
挨拶のように、西脇順三郎の詩論について
会話が交わされる日が来れば、地球はどんな
に平和だろう、と思う。





「ときにまたそうした詩論は詩論という
よりも詩それ自身である」「詩論はその詩人
の説明であるといってもよい。」も「あとが
き」から。
「脳髄の日記」が面白い。内的告白をこう表
現する。が、その内容や極めて広範にわたる。
「私は自分の作品について一般的な説明をす
るだけにし、」とあるが、「「詩」というもの
を書き出した青年期から今日までの私の文学
的伝記みたいなもの」とあるが、「ローマの
詩人を含む上流社会の集まりで私は突然講演
することになる」迄、西脇氏の人生とその時
々影響を受けた文学者が語られるが、それは、
モダニズムの歴史でもある。





とにかく、一読を。そして、路上での会話を。








「コシファンティッテ」、モーツアルト。
昔、レンタルをダビングしたテープで詳細は不明。
映画は「千年の恋」、源氏物語。
「男の人の愛は、愛撫のこと」。
紫の上の言葉。春夏秋冬にそれぞれ恋人。
「愛とは、アイドル・テレカのこと」
50年、そう生きて来た。
恋は脳髄でするものだろうか?
写真は近景。昨日。
+主のお恵みが皆様に。
2012年11月5日
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