St. John of the Crossの生き方に憧れて

受洗後、最初に買ったカトリックの本が「愛への道」。相応しい生き方をしてない。彼に倣う生き方が出来るよう心がけたいです。

乗り物図鑑の寿館Dec2208

2008-12-22 03:12:11 | 日記・エッセイ・コラム

<ハシブトガラス>(Corvus levaillantii japonensis Bonaparte)<ハシボソガラス>(Corvus corone orientalis Eversmann)
形態:全身黒色。ハシブトの嘴は太く、カアカアと鳴く。ハシボソは細く、ガアガア。
生態:ハシボソの方が多い。人家近くに住む。雑食性。
分布:日本各地。
歌:
烏飛んで夕日に動く冬木かな (漱石)
あかときの霧よりわける鴉らの連祷の声地球危うし (坪野哲久)
カラスというと、ポーの“大鴉”。恋人の死。その消息をカラスに尋ねる。同じ作者に、“アナベル・リー”。悲哀が最も美しい感情とは、オスカー・ワイルド。ポーの悲劇の生涯。それ自身がロマンの作品。過渡期にあった西洋文明。ロマンからシュールへ。ゴシックロマン・推理小説・精神の深遠を抉る作家。不遇だった。時代に先んじていたから。飲酒癖・不寛容。同じ頃(?)、ロシアの作家、ドストエフスキーがいた。賭博癖・死刑宣告。人間の根源を問う。夕日に動く冬木がポーなら、連祷は、ドストエフスキーの作品群。あかときの霧をよりわけた。あの時、二人の作家が出なかったら、閉塞感の世紀末、滅亡を免れていたのか?ふと思う。幼い時の思い出。一宮の伯父宅へいった。夜、引っ切り無しにカラスが鳴いて、啜り泣きの声がする。隣が危篤とか。不思議を知った。その頃、K.ローレンツが、ノーベル生理学賞を貰った。コクマルガラスの研究。猿のアイちゃんが松沢先生の研究で有名になったが、カラスの知性も話題に。「ソロモンの指輪」が面白い。パブロフの条件反射犬・スキナー箱の犬。われわれの身近な知性的な動物を研究する。今、マウス。ノックアウトの。DNAから行動直への研究へ。カラスを歌って、人間精神の深遠を追求した。カラスを観察して、人間精神の仕組みを解明する。ロマン主義という点で一致した。ノックアウトマウスによる行動の研究者は、生命のもう一つの莫大な多様性発生の仕組みの追及者。ロシアの作家に比する。この閉塞期・混乱期に精神の指針となる人は誰か?カラスが胸像を去らず、影が床に留まって、わたしは動けず…なのか?


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