夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

思うようにいかなくとも

2025-03-04 06:49:33 | つれづれ
母は街の人なので

どうも田舎の田畑の広がる

海の美しい景色を

たまに旅で来るならいいのですが、

毎日見るのは苦手らしい。

街の喧騒や

便利で、コンビニがすぐ近く。

バスやタクシーがあり

夜も明るく賑やかな都会の方が性に合っているようです。

夜の静けさも毎日なら眠れないと言います。

しかし身体が想うように動かず軽い認知機能低下が見られるともう

そんな便利な街も危険になってきました。

おまけに界隈は外国の方々がたくさんの観光地。

夜遅くまで人の行き来も市バスもとまります。

鍵のかけ忘れ等するととにかく町家は珍しいのか、知らない海外の方々が入ってこられたり

外の石段に座り込んで食べ物食べてゴミはそのまんま

植え込みに空き缶やペットボトル突っ込まれたり

バス停は、20メートルほど常に行列。

最近は危なくて不安でした。

デイサービスやヘルパーさんにたくさんお願いしても

やはり心配となり

妹夫婦も仕事ありますから大変。

妹も、嵐山の観光地のど真ん中ですのでたまったものではありません。

移動も本当に大変です。

安全のため京都の施設を探しても満室。

どこも何年先になるかわかりません。

空いているのは京都とはいえ市内ではなく

海の近い丹後とか山の中の丹波地域。

車で最低2時間ほど走らねばなりませんし

田園風景広がったり海がある景色は

母が苦手な田舎そのもの。

知り合いもいませんし

身内が会いに行くには不便過ぎます。

それなら私がそばにいるこちらの方がいいとなりました。

母の兄妹達は元気ですが盆正月くらいしか顔を合わせません。後は電話。

みんな身体が動きにくくなっておられるからです。

それならこちらに来て

盆正月京都に帰り

私がしょっちゅう顔を出し

時々外出したりする方がいいねとなりました。

しかしそりゃ慣れない土地。

コテコテのベテラン京女を連れて来るのですから環境順応しなさいなんてとても言えません。

そこで作戦変更。

いつでも帰れるよ

と言うことに。

長旅気分で、しかもうちはまさにコンビニもない状況ですので苦手みたいですけど

妹達は少しでも街のところがいいと想ったのでしょうか。

妹夫婦と、母の会話を聞いてますと

うちには田舎の風景広がってますが

やはりさみしいらしいのです。

相性がありますね。

私にとっては最高なんですけど。

一度もさみしいなんか想ったことはないです。

しかし妹達や母にしてみればさみしいらしい。

コンビニも近くにあるし

施設前には大きなコスモスと言うドラッグストアがあり

何でも買えます。

昨日みたいに少し行くとカフェもあるしレストランもある。

多分都会人の母にすれば

その方が安心感があるからでしょうね。

流石に大きなショッピングモールやデパートはないよと笑いました。

昔から私の苦手な場所が大好きで

たまに京都に戻って買い物連れて行こうとすると

「あんたと買い物行っても面白くないわ。」

と言われてしまいます。

別に買わなくてもあれこれ見ながら歩き回る楽しみがあるんですね。

私は目的の物を買うとすぐ帰るタイプ。

母の買い物済むまでよくエスカレーター横の椅子に座り込んで本を読んだりしてました。

一緒に買い物楽しむ妹とは別タイプで

しかも私は人が多いとすぐ血圧下がり倒れたりしましたから私も、買い物行くのは落ち着かない。

環境にも相性がありますね。



そんな母も老いてきて

一人では無理となりました。

なるべく母の心により添いながら

見てあげられたらなと想います。

ここで同居は無理ですが

ちょっとしたマンション住まいみたいな感じですので

都会に見えなくもない環境。

目の前の大きなドラッグストアが母にとっては安心感となりました。

バスは少ないけど

空港目の前だし飛行機なら飛びますし。

それが良かったのかなあ。

元々、毎日木と向き合い黙って作業しかしない私の姿を見るのが苦手なタイプでしたから

1人で楽しむつもりだった母ですが

結局私の近くに来たのは

何で?と、本人苦笑。

妹と離れた事が苦痛なので

妹と、毎日泣きの涙。

気持ちはわかるけど、泣かないで。

しかも決めたのは妹夫婦(笑)

泣いちゃダメよ。笑顔にみんな戻りましょう。

人生楽しく楽しく。

これも御縁だからね。と笑う。

「のう天気」

と、叱られながらも、

まぁそれもまたいいでしょう。

たまに外食したりカフェ連れて行ったりすることで気持ちを紛らわせてもらいたいな。

お泊りも自由なのでうちにたまには泊まりに来たらいい。

なるようにしかなりません。

今の環境を、楽しむこと、なんて年老いた母にはとても言えませんけど

何とか楽しめるよう工夫したいなあと考えています。



これは博多のキャナルシティの所にいるカエルちゃん。

夜遅くまで週末はお酒飲んだりする人達で賑やかでしたが、

カエルちゃんは何想う。

街も田舎も

それぞれ楽しいじゃないですか。

どこもどこも

楽しめばいいと想いました。

どこの場所にも

物語があるのです

その地その地をふるさとと大切に想う人達が、たくさんいます

それこそが愛おしい事だと想えます。

ああ。人に生まれてこそこのように思えるなあとつくづく感じます。

私の創作にも物語を。

いろんな物語を。

それはとても魅力がありますね。

今日も、創作のできるありがたさをかみしめています。






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