上野の東京国立博物館で9月1日まで遮光器土偶を展示中らしい。一度、本物を旅先の青森で見ていたので写真を探してみた。縄文時代の土偶の神秘的なフォルムは歴史に興味がなくてもロマンを掻き立てる。縄文時代の土偶は現在、5点ほど国宝に指定されているが、教科書にも掲載された事があり一般人に一番知られている遮光器土偶はなんと国宝ではなく重文なんですね。個人的には土偶が完全な姿ではなく欠けているからかなと勘繰ってしまうが実は遮光器土偶の出土記録が曖昧なためらしい。青森県つがる市木造亀ヶ岡からの出土となっているが発掘調査で出土したのではなく地元の方の所蔵品として歴史の表舞台に登場したとのこと。出土は明治19年と伝えられている。学術的にはやはり発掘調査などの記録が無い分国宝には指定できないのだろう。現在は東京国立博物館が所蔵している。
青森県の三内丸山遺跡にて開催していた青森の土偶展にて本物の遮光器土偶を見る事ができた。国立博物館の所蔵となっているがなかなかお目にかかれないのだが故郷に里帰り中の本物が展示されていたので時間をかけて見る事ができた。遮光器土偶、土偶としては大きめでボリュームがあり後ろ姿も含めて存在感があった。見れば見るほど神秘的なフォルムは地球外生物か進化した縄文文化の象徴か興味をそそる。世界遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺跡群は火焔土器、国宝級の土偶、遺跡などを尋ねる旅もまた楽しい。
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遮光器土偶・重要文化財
青森県で発掘された土偶の数々
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