写真大好き I love photography

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東京国立博物館の遮光器土偶

2024年08月28日 | 旅行
 上野の東京国立博物館で9月1日まで遮光器土偶を展示中らしい。一度、本物を旅先の青森で見ていたので写真を探してみた。縄文時代の土偶の神秘的なフォルムは歴史に興味がなくてもロマンを掻き立てる。縄文時代の土偶は現在、5点ほど国宝に指定されているが、教科書にも掲載された事があり一般人に一番知られている遮光器土偶はなんと国宝ではなく重文なんですね。個人的には土偶が完全な姿ではなく欠けているからかなと勘繰ってしまうが実は遮光器土偶の出土記録が曖昧なためらしい。青森県つがる市木造亀ヶ岡からの出土となっているが発掘調査で出土したのではなく地元の方の所蔵品として歴史の表舞台に登場したとのこと。出土は明治19年と伝えられている。学術的にはやはり発掘調査などの記録が無い分国宝には指定できないのだろう。現在は東京国立博物館が所蔵している。

 青森県の三内丸山遺跡にて開催していた青森の土偶展にて本物の遮光器土偶を見る事ができた。国立博物館の所蔵となっているがなかなかお目にかかれないのだが故郷に里帰り中の本物が展示されていたので時間をかけて見る事ができた。遮光器土偶、土偶としては大きめでボリュームがあり後ろ姿も含めて存在感があった。見れば見るほど神秘的なフォルムは地球外生物か進化した縄文文化の象徴か興味をそそる。世界遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺跡群は火焔土器、国宝級の土偶、遺跡などを尋ねる旅もまた楽しい。

遮光器土偶・重要文化財

青森県で発掘された土偶の数々






美瑛・青い池にも負けぬ青い沼

2024年08月04日 | 旅行
 暑い日が続いている。連日の暑さで我が家の草木、さすがにぐったりしてきて慌てて日が落ちてから水撒きに精を出している。
 先日のニュースで北海道の青い池を外国人が泳いで問題になっていた。全国ニュースで流れるほど有名になった北海道・美瑛の青い池だが、以前ブログにも書いたが、大雨で川が堰き止められて出来た池が綺麗な青い色に染まっているのを写真家が作品にして一躍表舞台に立ったそうだ。その後、パソコンソフトの壁紙にもなり世界中で注目され、今やターコイズブルーに染まった池には観光バスもやって来るほどになった。そんな青い池、福島県にもあるのをご存知か。こちらの青い池の方が本家だと思うのだが。何たって国立公園に指定されているほどの景観を誇る景勝地、磐梯朝日国立公園内にある。裏磐梯といえば想像が付くと思うが、そう、五色沼のことだ。瑠璃沼、青沼など沼ごとに微妙に色が変わる。天候の具合や光の加減でも変化する沼が魅力だ。雄大な磐梯山をバックにした景観を含めてこちらの方が本家青い池だとアピールしてもらいたい。北海道の青い池は一部を切り出せば絵になるが池全体を見渡せば少しガッカリする景色だ。そんな本家福島の青い池ならぬ青い沼、今後の巻き返しを期待したい。
 話が青い沼、青い池に負けるな。の話になってしまったが、秋に向けて紅葉の写真撮影の場所を検討中に、裏磐梯の紅葉もいいなと思い出し話が外れてしまった。今年の秋のお出かけ候補に裏磐梯も入れておこう。



 

秋もお勧め奥日光

2024年07月30日 | 旅行
 今日も暑い日が続いている。ぼちぼち秋の紅葉撮影の日程を検討しようかなと考えている今日この頃だ。
 奥日光の話を何回か書き込んできたがお勧めは秋の紅葉シーズン。いつ行けば良いかは年によりズレるが1300mの標高があるので10月中には紅葉の最盛期となる。紅葉シーズンの奥日光は、中禅寺湖に入る道がいろは坂を上る以外には金精峠を越えてくる道しかないためシーズンにはいろは坂が車で渋滞し何時間もかけて上ることになる。平日はそれほどでもないが土、日に日帰りで紅葉を楽しむなら、お勧めはしないが早朝に中禅寺湖まで登り昼過ぎまでには日光に下る日程を組むと渋滞を避けられる。
 奥日光を楽しむなら日帰りではなく中禅寺湖周辺か湯元に宿泊し、のんびり紅葉を堪能することをお勧めする。湯元や中禅寺湖畔には温泉もあり紅葉を眺めながら温泉につかる事ができる。観光船に乗船して中禅寺湖を周回するのもお勧めだ。のんびりと船上から紅葉を眺める事ができ、徒歩や車では味わえない湖上からの紅葉を楽しめる。
 半月峠から半月山展望台に登る30分のコースも見所だ。登り30分は結構きついが展望台から中禅寺湖の湖面に浮かぶ八丁出島を見れば疲れも吹っ飛ぶ。男体山が中禅寺湖を取り囲み、湖面が青空を反射し、ブルーの中に浮かび上がる八丁出島の紅葉は筆舌に尽くし難い。

中禅寺湖の奥にある千手が浜での1枚。
赤倉駐車場より低公害バス乗車で30分、千手が浜下車
朝霧に煙る観光船の船着場

西ノ湖での2枚。西ノ湖の湖面と紅葉 
千手が浜行き低公害バス西ノ湖入り口下車、徒歩20分





小田代のカラマツと白樺の木・貴婦人
小田代へは赤沼駐車場から千手が浜行き低公害バスに乗車、小田代で下車

中禅寺湖の八丁出島
半月峠から徒歩30分登り、半月山頂展望台から


NIKKAと道の駅「余市」

2024年05月25日 | 旅行
 酒の話題が続くが北海道旅行で訪ねた道の駅「余市」のそばにNIKKAの余市蒸留所がある。JR北海道の余市駅から程近い場所にあり、蒸留所内に足を踏み入れると昔ながらの醸造設備と蔵が建ち並んでいる。NIKKAウイスキーのシングルモルト余市の故郷であり、あのマッサンとリタの物語が生まれた場所だ。最近では余市駅が北海道新幹線の開通時には長万部ー小樽間の在来線が廃止されバスの代替輸送になるかもしれない路線だ。蒸留所内には見学コースと試飲スペースが設けられており日本のウイスキーの父、竹鶴政孝が作り上げた醸造所内を見学し、NIKKAウイスキーを堪能することができる。試飲スペースで無料の試飲をする場合は車の運転はしないとか20歳以上であるなど簡単な誓約書の記載が必要。ジジイの場合は運転を奥さんに任せて試飲を堪能させていただいた。おすすめは試飲スペースではなく見学コース内にあるバーでの試飲。1杯500円で当日のおすすめウイスキーをシングルで頂くことができた。訪ねた日には2000年の余市と12年物の余市の試飲ができ、その他にもシェリー酒の樽で寝かせたシングルモルトなど何種類か試飲できた。試飲コーナーに向かう前にシングル3杯堪能した次第。無料の試飲はNIKKAウイスキー2種類とアップルジュースの3点セットプラスおつまみだ。ジュースを奥さんに渡しウイスキー2杯をいただいた。ここで4杯追加。千鳥足で蒸溜所を出た。
 道の駅は醸造所に隣接しており、道の駅に寄ったついでに醸造所見学もできる。道の駅には余市宇宙記念館が併設されており宇宙に関する展示物やプラネタリウムなどの設備がある。なんでこんな場所に宇宙関連の施設がと思うが、日本人宇宙飛行士、毛利さんの故郷が余市だと聞くと納得。ただ、この道の駅、国道から若干外れているのとトイレなどの設備が古く利用しにくい環境。隣接して消防署もあり騒がしい。噂によると別の場所に移設する計画があるとのことだ。
なお、余市蒸留所見学は予約が必要です。最新の見学内容、試飲等に関してはニッカウイスキーのホームページで確認してください。






2000年物余市シングルモルト

蒸留所

12年物の余市シングルモルト

お味見の3点とおつまみ

道の駅に併設の余市宇宙記念館



はまなすの咲く頃

2024年03月17日 | 旅行

北海道の広い道を知床方面に走っているとき、昭和うまれのジジイがつい口元からあの歌を、そう、知床旅情の一節が口をついて思わず出てしまう。森繁久彌や加藤登紀子が歌ってヒットしていた頃、中古の軽自動車についた8トラックのカーステレオから森繁久彌の歌う知床旅情を聞きながら「知床の岬にハマナスが咲く頃〜」、歌いながらハマナスって、どんなナスだ、ナスの花は紫だったな、などと浜に咲くナスの花を想像していた。北海道の夏に車で旅をするようになって初めて海岸に咲くハマナスを見てやっと知床旅情の情景が目の前に広がったものだ。知床旅情の情景をイメージして撮ったのがこの夕陽の写真。でも待てよ、知床旅情の場所は羅臼、歌詞の中にも出てくる。羅臼から海に沈む夕陽は見ることができるのか?実はこの写真は北海道の日本海側で撮影した夕陽の写真でした。ピンクの可憐な花は北海道の夏の海岸を少しだけ華やかにしてくれる。

 


五所川原、立臥武多の館

2024年02月01日 | 旅行

この写真を見て五所川原だ!と分かる方は立臥武多をご覧になったことがある方だ。この巨大な建物の前面の大扉が開閉して中に展示している臥武多が出動する。毎年、東北の夏祭りの季節の一大イベント臥武多祭りだが青森市は横に長い臥武多が練り歩くが五所川原の臥武多は巨大な高さを誇る立臥武多が町内を練り歩く。その大事な臥武多はここ臥武多の館で展示、保存されている。もう一枚の写真をご覧いただけば立臥武多の大きさとその臥武多を保管、展示している館の大きさが分かると思う。それにしてもこの巨大な立臥武多が何台も町内を回る姿は勇壮で見応えがある。


たなぼた庵で信州そば

2023年12月28日 | 旅行

車で旅をしていて一番の楽しみは美味しいものを頂くことだ。昭和生まれ、昭和育ちのジジイは蕎麦と聞くと落ち着かない。昼飯は何にするかという話が出れば蕎麦のうまいところは無いか探してみるか!、などとネットで探り始める。今回、紹介するお店も大分前にスキー帰りで見つけた隠れた蕎麦の名店、だと思う。店名が店名なので近寄りがたい。棚ぼたなんて蕎麦屋うまいわけがないだろう、バツバツ、と仲間にケチをつけられながらも立ち寄ったところ、そばは細切りでコシがあり量があり美味い。天ぷらのもりをいただいたが大満足だった。それ以降、長野に来たらお世話になっている。
お店の場所は長野県川中島、国道19号の川中島から少し引っ込んだところ。

一時、店を閉めてたようだが地元のブログに掲載していたので大丈夫そう。

最初に尋ねたときの佇まい