北海道の広い道を知床方面に走っているとき、昭和うまれのジジイがつい口元からあの歌を、そう、知床旅情の一節が口をついて思わず出てしまう。森繁久彌や加藤登紀子が歌ってヒットしていた頃、中古の軽自動車についた8トラックのカーステレオから森繁久彌の歌う知床旅情を聞きながら「知床の岬にハマナスが咲く頃〜」、歌いながらハマナスって、どんなナスだ、ナスの花は紫だったな、などと浜に咲くナスの花を想像していた。北海道の夏に車で旅をするようになって初めて海岸に咲くハマナスを見てやっと知床旅情の情景が目の前に広がったものだ。知床旅情の情景をイメージして撮ったのがこの夕陽の写真。でも待てよ、知床旅情の場所は羅臼、歌詞の中にも出てくる。羅臼から海に沈む夕陽は見ることができるのか?実はこの写真は北海道の日本海側で撮影した夕陽の写真でした。ピンクの可憐な花は北海道の夏の海岸を少しだけ華やかにしてくれる。
この写真を見て五所川原だ!と分かる方は立臥武多をご覧になったことがある方だ。この巨大な建物の前面の大扉が開閉して中に展示している臥武多が出動する。毎年、東北の夏祭りの季節の一大イベント臥武多祭りだが青森市は横に長い臥武多が練り歩くが五所川原の臥武多は巨大な高さを誇る立臥武多が町内を練り歩く。その大事な臥武多はここ臥武多の館で展示、保存されている。もう一枚の写真をご覧いただけば立臥武多の大きさとその臥武多を保管、展示している館の大きさが分かると思う。それにしてもこの巨大な立臥武多が何台も町内を回る姿は勇壮で見応えがある。
車で旅をしていて一番の楽しみは美味しいものを頂くことだ。昭和生まれ、昭和育ちのジジイは蕎麦と聞くと落ち着かない。昼飯は何にするかという話が出れば蕎麦のうまいところは無いか探してみるか!、などとネットで探り始める。今回、紹介するお店も大分前にスキー帰りで見つけた隠れた蕎麦の名店、だと思う。店名が店名なので近寄りがたい。棚ぼたなんて蕎麦屋うまいわけがないだろう、バツバツ、と仲間にケチをつけられながらも立ち寄ったところ、そばは細切りでコシがあり量があり美味い。天ぷらのもりをいただいたが大満足だった。それ以降、長野に来たらお世話になっている。
お店の場所は長野県川中島、国道19号の川中島から少し引っ込んだところ。
一時、店を閉めてたようだが地元のブログに掲載していたので大丈夫そう。
最初に尋ねたときの佇まい