ストップウォッチ付の時計によくあるボタンですが、片方はストップウォッチの「スタート・ストップ」の役割もう片方は元の位置に針を戻す「リセット」の役割を担っています。
『ボタン』ですから、押した動作を伝えるため、ケースには穴が開いています。
外部からの水気の侵入も良くある事例となります。
錆が見受けられます
中央の穴が巻き芯とリューズの入る所、向かって右側の方が状態悪いです
ボタンを取り外しケース側から作業します。
ケース内部のことですので、キレイな仕上げは必要としません。粗目ヤスリを当てて錆を取ることを最優先しての作業です。
外したボタンも洗浄し、グリースを塗布して組み込みます。ボタンパッキンの劣化が錆の原因でしたので、パッキンを交換しました。
ケースに開いている穴もキレイにします。
多少苦労しましたが、キレイに錆が取れました。飛び散った、錆粉をキレイに取り除きます。
ボタン押し具合などを確認します。この後ムーブメントを戻し入れます。