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劉邦が4位な訳

2006年05月17日 23時49分30秒 | 世界@名無史楽家
 勿体振ってましたが、やっと4位の記事の〆ですよ(汗)

 以下の劉邦関連記事を読むと、もう本当に完璧!
人の上に立つ究極の職業、皇帝に成るべくして生まれて来た様な人間じゃないか!!?
と感じると思います。

 筆者も、その人を惹き付ける天性の才能には、段突で有る。
と認めるところなのですが、やはり総合力と言うか、
人間の持つ才能全部の評価としては、物足りないと感じるのです。

 それは人一倍強運の持ち主。と言う事も言えるし、
(まぁ多くの創業の覇者は、多かれ少なかれ、強運を持って居ないと駄目だとは思いますが…)
この劉邦は、その感じが特に強いと感じます。
 まず、幾ら待ちのゴロツキの大将として、人望が有ったとしても、
せいぜい一介の小役人でしかない人間が、強大な統一国家に代わって、
その身分を継ぐ。と言うのは、平和な時代には有り得ないし、
特に統一国家が、過酷な中央集権制度を布く秦と言う国だったからこそだと思います。

 また、丁度良く民衆による大叛乱が有り、国家の秩序が大いに破壊された時期に世に立つ、
と言うのも凄い事です。
 更に、それだけでは、多分民衆叛乱の中の、一群雄として終わって居たでしょう。
それが丁度良く、民衆叛乱を一本化する存在として、楚の復興勢力で有る項梁が現れたのも、
凄い幸運で、その勢力に入り込む事で、有力な勢力の中の一角の人物として確立する事が出来ました。
 そして、項梁の跡を継いだ項羽の存在も、結果的に劉邦に幸運を齎した事に成ったと思います。
 確かに項羽は、劉邦の最大の宿敵でした。
 人間的実力も、劉邦よりも項羽の方が優れていたかも知れません。
しかし、項羽の苛烈で残忍・そして周辺に集まる人間を認めない性格。
と言う項羽の存在が有ったればこそ、劉邦の人徳と言うのが、
普通の時よりも引き立った様に思われて成らないのです。

 もし、劉邦の宿敵が、項羽では無くて、もっと才能も劣るが、
それ程苛烈な人間で無い者がそうだとしたら、
もしかすると、劉邦は人の良い君主で終わっていたかも知れない。
とも思えるのです。

 そう言う意味で、劉邦は実力と言うよりも、人の手助けと、強運により
天下人に成った。と言う印象を持つのです。

 ですので、その人徳と言う才能は桁外れに凄いので、上位は間違い無いが、
それ以上に上の三人は、その奇跡の人徳の才能を上回る人間的才能を持つ人間だと、
筆者は思うので、4位と言う順位にさせて頂きました。

 劉邦よりも上位に居る皇帝は、人間的な実力もそうですが、
このレベルまで来ると、それぞれ劉邦の奇跡的人徳には劣りますが、
人並み以上の人徳は持っています。ですので、総合的に判断すると、
この順位に落ち着いた。と言う事です。

 これから上位の皇帝の紹介もして行きますので、
そちらを見て、順位評価を判断して頂けたらと思います。

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