あれだよね。ほら、例えば「尖閣諸島は日米安保対象」って米側は主張してるじゃん。ってことは、まぁ、沖縄海兵隊はそうね。日本の離島防衛において連携するって体だろうなぁ。12月の離島奪還訓練でどうなるか知らんけど、第7艦隊が支援するそうなので強襲揚陸艦が出て来るって話なら海兵隊が乗るんだろう。
まぁ、そうね。このブログでも何回か書いているけど、沖縄海兵隊ってヘリボーンが前提で大方が台湾有事用なんじゃないの。台湾が防衛上日本にとって重要な位置にあるって言うことが基本なんだけど、台湾が中国領になれば、中国海軍が太平洋に進出するからね。そして南シナ海の制海権も握ることになる訳だ。
まぁ、アメリカと中国で全面戦争なんて考えられないよね。損害が地球規模になる可能性だってあるし、それは互いに解っているんだろうからアメリカが参戦を表明せざるを得ない以上、中国にしても、そうはならない方法を考えるじゃん。
んで消去法で行けば、台湾海峡での大規模な武力衝突や空爆、ミサイル攻撃を前提にした衝突なんてのは台湾軍・アメリカ軍・日本も巻き込んでの全面戦争になる可能性が十分にあるんじゃない。だから中国が安易に踏み切るとは思えない。つまり互いに放つ報復的抑止力で動けない状態。
やるとしたら小規模戦闘でことが成せる米軍が到達する前にことが済んでしまうような作戦。多分、そうね。斬首作戦なんてないだろうけど、あるとしたら、事前に経済・文化での繋がりを強め政治家・軍部、また一般に中国側の人間を深く潜り込ませ、選挙などで体制が一気に変わって独立の気運が高まったと中国側が判断した時点でのクーデター的な方向性だろうなぁ。
まず、空港・港・軍施設・発電所など重要拠点を破壊でしょう。んで同時に中国側の小規模部隊の手引きでしょうね。んでさ。台湾軍の動きをある程度鈍らせた時点で本格的な侵攻、そして占領ってこところでしょう。政治家・軍部に中国側の人間が深く潜り込んでいるなら、そうそう難しいことじゃないんじゃない。
アメリカ側からすれば、台湾を国とはしていないんだから占領されれば国家主権主義に阻まれ後はどうすることもできないじゃん。そうなる前に手を打たないと行けない。抑止力を保つには「我々はいつでも即応として参戦できるぞ。そして本隊が到着するまで戦闘を継続できるぞ。」って前提が必要になるでしょ。
つまり即応可能な戦力投射能力があると言うことを示さなければなんないってことになるじゃない。そこでヘリボーンを前提にした沖縄海兵隊ってことなんでしょ。
中国の小規模部隊が台湾に入った程度のことなら航空優勢は台湾側にまだあるだろうからヘリでも行けるしさ。戦闘継続の既成事実ができれば米軍の本格的参戦の前提ができるから報復的抑止力が構成できるしね。
まぁ、沖縄海兵隊程度の戦力参戦であらゆる事態を完結できる訳ではないよね。従って、ある場合においては広義で言う拒否力ではないんじゃない。つまり沖縄海兵隊は拒否的抑止力をあらゆる場合において構成している訳ではないってことだ。
でも、その中で本隊参戦の前提を作るってことなら、後に参戦する報復力を前提にした報復的抑止力を構成して相手が動けない状態を作り出せるってことになるでしょ。
何らかの理由で参戦できないってことが相手に解れば抑止力にならないからね。参戦できるって前提、戦力投射能力があると言うことを示しておかないと抑止力にはならない。
そもそも台湾とアメリカの攻撃だけで中国に大きなダメージを与えて沈黙させるなんて厳しいでしょ。んでも戦争になれば互いに大きな損害が出るよね。それが抑止力になるってこともあるんじゃない。
アメリカのマイケル・シファー国防次官補代理が中国と台湾の現状について「戦略の基本は早期に攻撃をかけて、米国などの第三者が介入できないうちに台湾を屈服させることだ。」なんて言ってたよね。
んで、具体的に「海上封鎖」「特別ゲリラ投入を含む限定目標攻撃」「空爆とミサイルによる限定攻撃」「水陸両用上陸作戦」なんて場合を挙げていたけど、まぁ、考えてみればそうだよね。
中国が何もしないなんて考えられないけど報復的抑止力、まぁ相互に確証できる損害と言うか全面戦争の恐怖と言うか、それが効いているんだから、中国はあらゆる手段を講じられる訳ではない。しかし方法が全くない訳じゃない。米国などの第三者が介入できないうちに台湾を屈服させれば良いんだね。
んで、こちら側は予測される事態に対して講じられる手段を示し、戦力投射を確保しなければならない。んでないと抑止力は構成されないからね。当たり前と言えば当たり前なんだけどさ。この辺は複雑だよね。んでも抑止力を否定する根拠は見当たらない。
俺はね。普天間問題においてアメリカは絶対的な悪で意味もないのに居座っているとは思ってないんだ。アジアに対するハブ基地も含めてアメリカ政府にもそれなりの正義があり、その正義が沖縄の反対派の抱く正義と食い違っているに過ぎないと思っているんだよね。
まぁ、俺としては抑止力になると思っているから互譲案として過去に考察されたモジュール式の浮動基地MOBかサブセミ式、またポンツーン式のメガフロートか重力着底型プラットフォームなどの海上基地を生活圏からできるだけ離れた海上に建設すると言う手もあるんだと思っているんだけどさ。
例えば、MOBなら自発的な移動が可能なのだから、日本政府による今後の交渉や周辺情勢、国際情勢の変化で、他所へ移動することも可能な訳だからね。そう言った海上基地への移設と言う方策を採れば沖縄の基地負担は大きく軽減されるんじゃない。
更に言えば、海上基地の有効性が証明されて行けば、日本における他の米軍基地も、順次海上に移して行くと言う方向性だって見出せるでしょう。ただ、海上基地なんて建設に金は掛かるし、地元にも金は落ちないけどね。
まぁ、日本全体での負担ってことだからさ。金のことは良いとしてさ。それを含めても中長期的展望から言って日本に利すると思うんだけどなぁ・・・。
俺の考える解決策なんてこの程度で現実味を帯びているかすら解らないけどね。んで現状に食い込む方法なんて思い浮かばないかなぁ。まぁ、兎にも角にも、より直接的に話し合える環境を作ることが必要なのかもねぇ・・・。
おしまい