拝金主義。俺はそれを否定する気はないが、しかし、それのみが絶対の正義と言うものではない。拝金主義が中国を太らせ、大きな脅威にしてしまった面は否めないでしょう。
経験を無駄にしてはいけない。中国漁船問題。つまり日本の弱点が露呈したことになる。ならば弱点を克服すれば経験を活かしたと言えるのではないでしょうか。日本にとって必要な方向性を考えれば、「まず、中国依存度を下げるべき。」と言うのは妥当な主張なのだと思います。
例えばレアアース。レアアースは中国だけに埋蔵されている訳ではなくて、アメリカ、ロシア、インド、ブラジル、最近ではアフガニスタンでも埋蔵されていることが解った。他の国にも埋蔵されている。現時点で中国の埋蔵量は全体の36%、こう考えると、それほど依存しなければならないようなものでもないはずです。
何故、中国に依存していると言う形になっているのか、それは簡単で、人件費の安さと、中国の採掘地では地表に出ている、また地表に近い場所に埋蔵されていると言うことで、安価に採掘でき、つまり他国は安価に買うことができると言う理由。
ただ、それだけのことなので、他の採掘地に資金を出し、効率的に採掘ができるよう開発すれば、中国に対する依存度を下げて行けるでしょう。
全体の13%の埋蔵量に当たるアメリカの採掘地は休止状態。つまり再稼動と言う形で採掘ができる。その他も日本が資金を提供し採掘を始める、また採掘量を増やす方向性で影響して行けば当然として中国のカードとしての意味合いは薄れて行くはずです。
中国は殊更に「禁輸の指示は出していない。」と主張するが、つまりそう言うことでしょう。レアアースに関して反中国的市場の変化は中国にとってけして良とはならないと言うことが見て取れる。
日本の今後を考えれば強い国にならなければならないと言う方向性が見出せるのではないでしょうか。南シナ海でも、中国の動向について懸念が出ていますが、屈することのない強い日本を作り、今後は中国の拡大に怯える国と如何に連携して行くかで日本の行く先が決まって行くことになると思います。
自助努力とアメリカとの連携。それと同時に東南アジア、その他、中国に脅威を感じている国との連携。それを硬いものにし、確りとした対抗勢力を作り出すことで政治・外交的にも軍事的にも全体的な抑止力を構築することができる。それをなすことが平和と安定を手にすることに繋がるはずです。
方策としての経済の立て直しを、今まで日本を支えていた自ら市場を開拓して行こうと言う気概よりも既存の市場である中国により沿うことで成そうとした結果が、今回の中国漁船問題の顛末に繋がったのではないのでしょうか。
対中外交の見通しの甘さ。それは以前から指摘されてことで現政権ばかりに言えることではないのかもしれないが、対処する能力がないのなら最初から逮捕せず追い返すことを選択するのが妥当だったのかもしれない。現政権に前政権のような経験があるならその選択をしたのかもしれないと今更ながらに思います。
過ぎたことは次に繋げる糧にするしかない。言い訳に奔走する今の政府ですが、言い訳するよりも次の一手を示して欲しいと言う思いに駈られてしまう。
参考にさせていただきました
【MRB.ne.jp】
http://mrb.ne.jp/index.html
【サーチナ】
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0901&f=business_0901_183.shtml