
“葛貫板碑”とも呼ばれるこの“嘉元の板碑”は鎌北湖の入口、毛呂山総合公園の近くにあります。
鎌倉後期のもので以前はこの辺りにお寺があったようですが、今は道端にぽつーん…と建っています。

ぽつーん…と書きましたが実際はドーン! って感じです。大きいんです、すごく。
大きくて薄い石が立っている。それだけですごいと感じるんです、私は。
700年折れずに建っているんですね、これ。

色々と彫ってある文字の中に“過去”“現在”とそれぞれただそれだけ…文章の一部としてではなく並んで彫ってあります。
過去と現在、どんな意味や気持ちが込められているのでしょう。
“未来”は無かったのでしょうか。
明日というまだ存在していないものの概念が無かったのか、戦国時代なら明日の我が身の保障すら無かったということでしょうか。

…あと何年、ここに立ち続けるのでしょう。
