東洋環境分析センタ- 現場奮闘記

分析 測定 調査 試験 検査

可燃性天然ガス調査 鹿児島ラボ

2011-05-19 | 技術部
こんにちは。今回は鹿児島ラボからお届けします。

九州には,各地に温泉が点在しています。稀に,温泉水と一緒にメタンガス等の可燃性天然ガスが含まれている源泉があります。
この可燃性天然ガス,濃度によって爆発することがありますが,無色透明で無臭のため,充満していても全く気付かれないことが多いのです。過去には,この天然ガスが原因と思われる事故が発生しています。
環境省は平成20年に,全ての源泉について可燃性天然ガスの調査をするように,源泉の所有者等に義務付けました。弊社でも多数のお客様よりご依頼頂き,調査を実施させていただいております。

そんな,調査の現場を,ちょっとだけご紹介いたします。

可燃性ガスはこの機械をつかって調べます。


「硫化水素用防毒マスク」「硫化水素・酸素濃度計」 作業者の安全のために携行します。


「硫化水素・酸素濃度計」のアラームが鳴ると,すぐに退避します。(タプタプの二重あごは気にしないでください)


可燃性天然ガスの測定方法には,国のガイドラインによりいくつかの方法が示されています。

これは,「槽内空気測定法」。温泉のタンクの中に溜まったガスの濃度を調べます。


これは,「ヘッドスペース法」。温泉水に溶けている天然ガスを調べる方法です。

この可燃性天然ガス調査を実施し,もし基準を超過したら,ガス分離設備(ガスセパレータ)などの設備を設置することが必要となります。このガス分離設備の設置には,施設の位置・排気口の位置・立ち入り禁止エリアの設定など,様々な基準が設けられております。設置後は,再度,弊社がお伺いして調査させていただきます。


ガスセパレータ いろいろな種類があります。


今回は,可燃性天然ガス調査についてご紹介させていただきましたが,弊社では,その他にもいろいろなお仕事をさせていただいております。
私たち東洋環境分析センターは,調査・測定・分析を通じて,皆様の安心・安全のために少しでもお役に立てればと思い,日々の業務に勤しんでおります。
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