こんにちは、福岡ラボ化学分析グループです。
今回は公共用水域(河川や海域など)の基準に関する話をさせていただきます。
公共用水域は一般的に環境基準で評価されています。
しかし、目的によっては別の基準を適用する場合があるのをご存知でしょうか?
例えば環境基準は人の健康の保護、生活環境の保全のためのものですが、
水産用水基準は魚や貝などの水生生物の保護の為に、
生息環境の維持を目的に適用され基準値が異なります。
具体的な例を挙げると、
河川のpHは環境基準が6.5~8.5ですが、水産用水基準は6.7~7.5と異なり、
pHの急激な変化が、生き物へ悪影響を与えないように設定されています。
また、サケ・アユ・ノリなど、一部の生き物は更に細かく基準が設けられています。
人へは特に影響のない水質の変化も、生き物たちは敏感に感じ取ってしまうようですね。
弊社ではその他にも水道水質基準、農業用水基準など
様々な目的に合った基準での評価を行っています。
水質分析に関するご依頼・ご相談は、最寄りの営業所まで是非ご連絡ください。