金魚cafe

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LIFE~夢のカタチ~箱庭屋さん

2014-09-29 23:17:32 | 佐々木蔵之介さん
小さな箱、ワインのボトル、万華鏡のように中をのぞいてみると小さな入れ物の中に広がる世界。

ベネチアの風景だったり、アンコールワットだったりと望遠鏡でのぞいたようなリアルさに観た人は驚きの声をあげます。

自称箱庭やさん、学校で使うお道具箱ぐらいの大きさの箱に遠近法を利用して普通箱庭とは上から見て楽しむものですが、上からのぞくのではなく横から万華鏡をのぞくように観るという不思議な世界を作る方。

中のパーツを作る工程はあまりの小ささに気が遠くなりそうです。

ナレーションに感情を入れないようにしていると公言されてる(とは言いつつも思いを込めたナレーション)蔵之介さんも感心というか感嘆の気持ちがこもっています。

箱庭屋さんだけではまだ生活が厳しいそうでなんとかしたいと新しい試みをと京都で個展を開くことになりました。

その作品として今まで海外の世界を作っていたけれど、材料は竹、そして日本の風景を作ろうと。

そして彼が選んだのは京都大原三千院の庭、往生極楽院と伏見稲荷大社の千本鳥居。

あまりにも有名な風景だからこそ箱庭でないとできないことをやってみようと試行錯誤がはじまります。

京都は景色が素晴らしいところが多すぎて全部作ろうとしたらすごい数の箱庭ができますね。

杉の大木の向こうに見える往生極楽院を表現するのに苦労されたのが杉の木、なんと割り箸で木の肌を表現するために削り方も細心の注意を払っています。
この細やかさが日本人ならではなのかなあと思います。

実際のものよりどこまで小さく作れるか?

お花を活けるのに使うぐらいの大きさ竹、その中に入れるパーツはもう息を吹いただけで飛んでしまいそうです。

出来上がった竹の箱庭からのぞいた大原三千院と千本鳥居の見事さは個展を観に来られたかたの驚きの表情で成功だったのではないかと。^^

そして夢のツヅキは?と聞かれて箱庭のなかに江戸時代の風景を表現してみたいと。

小さな箱のなかをのぞくと江戸時代へタイムスリップできる、また観た人は驚きの声をあげるだろうなあと実現するのが楽しみです。^^