金魚cafe

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ハイタウン2016コメディ実験室2

2016-05-09 22:35:10 | 芝居
ハイタウンは京都木屋町にある元立誠小学校で行われるイベントで、芝居はもちろんのこと映画、ブックセンター、アートマーケットといろんなものが催されるお祭りのような感じです。

メインエベントはやはりコメディ。

本当は全部観たいのですがなかなか休みと合わずで今回も一日だけ観劇でした。

小学校の講堂ではコメディホール、音楽室ではコメディ実験室。

私がいつも観劇するのは音楽室で行われるコメディ実験室のほうです。

ステージと客席が近くて演じておられる方々の熱気というのがすごく感じられます。

50分間でコメディ2本。

「道をたずねるコメディ」主演はヨーロッパ企画の永野さん。

ある男が道に迷い家に帰れなくなります。

逢魔が時というのか変な空間に入り込んでしまったのか?

そんなときに出会った男性に今夜は家に泊まって行きなさいと勧められます。

その男性の家には妻、息子以外に永野さんと同じように道に迷って帰れなくなった人たちがいました。

その中に魔法使いがいたらどうなるのか?

ねじれた空間の中で起こる悲劇というかそれが笑いになる。

いつもキレッキレの動きを見せる永野さんが今回は静かでしたが、不思議な世界のシュールな笑い。

ありえない設定で観ている私たちはどんなところで笑うのか?

それを実験しているような作品でした。

「時計コメディ」

こちらは永野さんらしいキレッキレのアクションが観れました。

皆が普通に時間を守って暮らしている。

その時間がなくなってしまったら?

時を刻むというのが一子相伝のわざでもしその人が時を刻まなくなったら?

空間はひずんで人間はたっていられなくなる??

そのひずんだ空間という設定のステージでひずみを修復しようとするキレッキレの永野さんの動き、客席とステージがとんでもなく近いので動きで起こる風がこちらまで来ました。

両方とも25分間で起承転結があり、笑いを取らねばならない、それをきっちりとやる。

やはりプロはすごいなあと。

日常で起こりそうだけれどありえない、こういう世界があったら面白いだろうなあ。

それを舞台で見せてくれるのがヨーロッパ企画さんなのです。

9月にまた公演があります。

観に行けるといいなあ。