金魚cafe

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BENT 森ノ宮ピロティ(大千秋楽)続き

2016-08-25 23:57:37 | 佐々木蔵之介さん
続きです。

人はここまで冷酷になれるのか、どんな状況でも人を愛することができるのかと両極端な表現。

それはナチの親衛隊が何の表情変わることなく人の命を奪っていく。

毎日の業務のようにしていく怖さ。

最初は躊躇したのだろうか?

その限界を超えるとあとはもうエスカレートしていくのか?

登場したナチの親衛隊の皆様は何の感情も表さず銃も躊躇することなく人に向けました。

唯一感情らしきものを見せたのがホルストが大尉を殴ったところでした。

一瞬殴られたことにショックを受けているように見えました。

まさかピンクの▽に殴られたなんてと信じられない表情でした。

でもすぐなかったことのように振る舞うところはすごく印象に残っています。

このあとのマックスとホルストがもうすごすぎて人を愛するっていうのは素晴らしいなあと思うぐらい有起哉さんのホルストは素晴らしかったです。

収容所暮らしで食事も満足に取れていないからと体も絞って役作りをされていて、ストイックな方なのだなあと。

蔵之介さんのマックスは有起哉さんのホルストをとても信頼しているのだなあと。

有起哉さんが受け止めてくれるから蔵之介さんのマックスが素晴らしかったのだと思います。

終演後のお二人のやり切った~~と晴れやかな笑顔が素敵でした。

他のキャストの方々をどうぞ~~と紹介するときの弾けっぷりで蔵之介さんはまた一つ山を登ったのだと思いました。

ラストにずっとお世話になった石を大事に抱えてグラスで乾杯するように有起哉さんとカチン。^^

藤木さん、新納さん、中島さん、柳下さん、石井さん、三輪さん、駒井さんも皆さん石をもってご挨拶。^^

「やっと釈放されました~。」とご挨拶された蔵之介さん、解放やら退院やらここ数年大変だったのだなあと。

いつものきれいなお辞儀をされて舞台を下がっていかれました。

このあと超高速参勤交代やら破門やら三月のライオンやら花戦さなど映画多いですが、今度はどんな山を登って行かれるのか。

楽な道じゃなくてきっと険しい道を選ぶのでしょうね。

置いて行かれないように頑張ってついて行きます。( ̄▽ ̄)





BENT 森ノ宮ピロティ(大千秋楽)

2016-08-25 00:11:43 | 佐々木蔵之介さん
今PCの前に座っておりますと先週より少し涼しい感じがします。

暑いとは言っても秋が来ているのですね。

BENTとともに夏が終わったような気がします。

ここ数年夏の真っ盛りに大阪で公演。

夏といえば蔵之介さんと私の中では夏の風物詩になりそうです。

くらのすけと五文字だし~~夏の季語でもいいんじゃあないでしょうか。^^

私は俳句はわかりませんが、五・七・五で「ピロティで 汗がまぶしい 蔵之介」な~~んておそまつでした。(^▽^;)

大千秋楽も暑かったです~~。

チケットは手元のあるのでゆっくり涼んでから中に入ればいいと思うのですが、ロビーでこういう機会しかお会いできない蔵ファンの皆様にご挨拶もしたいし、グッズは気になるし~(たま~~にとんでもない特典がついてくる場合がありますので~)ちなみに大阪は出演者の過去に講演されはDVD、パンフレット、まだあったのね「動く森」サイン入りです。

超高速参勤交代の前売り券、京都はポスターを販売されていたのですが大阪はありませんでしたので売切れたのかなあと。

これが最後だと思うと寂しいですね~~。

グレタの艶やかで弾圧前のこれが最後だからと「ベルリンの~~」と歌声が切ないです。

新納さん本当に素敵なグレタで9cmぐらいのヒールを履いて颯爽としてらっしゃいました。

男性ばかりの中で咲く一輪の大輪のバラって感じです。

そしてマックスの家族で唯一の理解者フレディおじさん、あんなにエレガントに新聞を読まれる方初めてみました。^^

マックスの同性愛はフレディおじさんの影響を受けたのではないかなあと思うのですがそこまで説明されてなかったのでどうなのでしょうね。

そしてホルスト、同性愛者が弾圧されている中でみんな必死で隠して生きているのに堂々とピンクの▽を掲げている。

強く、そして優しくて、最悪の環境でも誇りを失わずにいる。


どんなことをしても生き延びてやるという逞しさと世渡り上手さのマックス、好きな人と無理矢理別れさせられてから愛すること愛されることを怖がっている。

ホルストのまっすぐな愛がマックスを変えていったような気がします。

だんだんとマックスの表情が優しくなっていったから。

ルディといるときも優しかったけれどそれは恋人というよりなにか愛おしいものを見つめるような対等ではなかったと思います。

お互い見つめ合えず、触れもせずでただ言葉で愛を感じるシーンは自由のない中での純愛だと思ったのでこれは恥ずかしがったりして観てはいけない真剣に観ないといけないと思いました。


マックスの一番優しい表情が一番悲しい場面であったのがつらかったです。

人間というのはどれだけ冷酷になれるか、どんなにつらくても人を愛せることができるのだ。

この両極端を描いた素晴らしい舞台でした。

まだ書きたいことがありますのでまた続きます。