金魚cafe

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祈りの幕が下りる時

2017-01-11 22:19:38 | 読んだ本
東野圭吾著 講談社。

去年のクリスマスに書店で買いました。

年末年始は私事でなかなか全部読めなくてあれっ?前の話はどうだったかな?と戻って読んでまた読み進めてでやっと完読しました。

加賀恭一郎の日本橋シリーズの3部作といってもよいのではないでしょうか。

警視庁のバリバリの刑事である加賀恭一郎が日本橋署に移動となったのか原作よりテレビのドラマを観てそれが一番の謎でした。

西に住んでる私が訪れた日本橋は古き良き東京、というかお江戸の匂いが残っているような感じのするところで事件とは縁遠いところでありましたからここへ希望を出して移動してきたのか?

今まで謎のヴェールに包まれていた加賀恭一郎自身の謎が小菅のアパートで発見された女性の死体の事件ととともに明らかになっていきます。

日本橋三部作以外の作品でも加賀と父親の関係の複雑さがずっと描かれていました。

お互い憎いわけでもない、互いに尊重しあっているのに別々に暮らすことになった訳、それが事件と関係していたとは。

事件は日本橋で起きたわけではないのですがとても重要なポイントとなっておりました。

加賀恭一郎はここに来る運命であったのだなあと。

人間の愛で一番深い愛はなんなのだろうと考えさせられる話でここまで愛されたら幸せであるはずなのになぜ悲しいのだろうと。

これは絶対映画になるのかドラマになるのかわかりませんがされるであろうなあと思いました。

阿部寛さんふんする加賀恭一郎でぜひ観たいです。

悲しい真実をどんなふうに見つめるのか。

そして自分自身の謎にどのように決着をつけるのか。