第23回南座歌舞伎鑑賞教室に行ってきました。
余裕を持って家を出たはずなのに電車の時間を間違えてうわ~~時間がない~~。^^;
南座に行くのなら京阪電車だと南座のすぐそばなのですが、私のところからだと京阪だと一日乗車券が使えないので別の私鉄に乗ります。
それだと南座には遠いのですが、それも計算して家を出たのに着いたらあと20分弱^^;
上を歩くと信号に時間を取られるので四条の地下道をダッシュしてなんとか開演の拍子木と同時に席に着けました。ホッ
歌舞伎鑑賞教室は2部構成になっていて最初は落語家の桂九雀さんの歌舞伎とは?の説明。
わかりやすく、面白~く(笑のプロだから^^)で楽しいです。
舞台のセットは雪景色傘をさして花道から登場した九雀さん、この登場の仕方はなんだったけ?確か心中するやつ??
恋飛脚大和往来の梅川と忠兵衛が心中しようと忠兵衛の実家の大和の国の新ノ口というところに逃げて最後に父親の顔が見たい、そんなシーンでした。
客席から実際に衣装を着て舞台の体験をするコーナーがあったりと九雀さんの解説の第一部は楽しいです。
第二部は色彩間苅豆という舞踏劇で江戸時代下総の国羽生村に伝わる累伝説を題材にしたもので一部の九雀さんの説明であった心中話かと思えば怨念こもったちょっと怖いお話です。
あらすじは同じ武家屋敷に奉公する与右衛門とかさねは恋に落ちますが今と違い職場恋愛はご法度なのでもう心中するしかないと奉公先を逃げ出します。
実は与右ヱ門かさねの母とも不義密通でかさねの父もそれが露見して鎌で殺してしまっていました。
そんな二人が逃げた下総の国の木下川でしゃれこうべが卒塔婆ともに流れてきます。
それがかさねの父で悪事が露見した与右衛門はかさねを鎌で殺して逃げようとします。
死んだはずのかさねは怨霊となって与右衛門の前に現れます。
それが三味線と清元に合わせて舞いながら演じられるのです。
上村吉弥さんがかさね、中村松江さんが与右衛門で最初の道行のシーンは美しく、それが与右衛門の悪事が露見していくと与右衛門の表情がだんだんと悪い顔に変わって行き、それでも与右衛門と一緒に死にたいとすがるかさねが哀れになってきます。
途中からかさねを亡き者にしようと鎌を振りまわす与右衛門と反撃するかさねのシーンが舞っているのですが殺陣かと思わせるほどの激しさで与右衛門について行こうとするかさねのどこからあの激しさが出てくるのかと。
そして松江さん、真っ暗な花道を一気に駆けぬけていくところは見えないのに怖くないのかなあとドキドキしました。
怨霊となったかさね演じる吉弥さん、恐ろしいメークをしてるのですが、なぜかそれでもキレイなのです。
それはうらめしや~で下に向けた指先までがスッと伸びているからなのだと思いました。
お芝居では男性は他に好きな人ができたりとかで心が揺れたりとかありますが、女性は悪い人だとわかっても一途に愛するというのが多いですね。
江戸時代はいろいろあれダメこれダメと制限されていたのでその不自由さがあったから芝居になったのかもしれませんね。
終わった後六角堂にお参りしてきました。
栗のタルトを頂きました。
帰りにドクターイエローじゃないけれど黄色い電車が観れました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます