金魚cafe

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HANAGATA 兵庫県立芸術センターにて(2)

2015-08-05 00:23:07 | 古典芸能
まず「終わりの始まり」から。

ある大名が帰宅すると太郎冠者が酔っぱらって寝ています。

また盗み酒をしたのかと怒った大名は太郎冠者を成敗してくれる~~と刀を振りまわします。

ところが太郎冠者はというとここがどこで自分が誰か?がわからない??

デジャヴのような延々と繰り返されるやり取り。

大名と太郎冠者が違う次元で生きているというずれから生まれる面白さ。

何度も繰り返されるやり取りがビミョーに変わっていく面白さ。

決まりごとはあるけれど自由なところを感じました。

「新しい朝」
宗彦さんのところに訪ねてきた正邦さん、ある朝起きたら鬼に変わっていた、どうしようと。

それでもおどろくことなく平然とおしゃべりする二人、普通だったらパニックになるのに髪の毛が赤くなった~とか、皮膚が固くなって乾くので困りますとか、困るところがズレててちぐはぐなところが面白くていつもはオチというのがなくスーっと終わって行く狂言にはめずらしいオチが待っておりました。

「寄せ笑い」

壁に二つの穴、そこから顔だけ出て「いろはほへと~」や早口ことばを互いにキャッチボール、先に言った方と同じことを言わなくてはならないのですが、早口言葉はどうしてもカンじゃったりしてリズムがおかしくなっちゃいます。

先に滑舌のいい人がスラスラ~~と言えないと成立しない笑ではないかと。

「大田マサル」
これは現代劇のコント仕立てになっており、仕事の面接にやってきた大田マサルさん(茂さん)その大田マサルがいかに残念な人かという茂山家の実話も入ったシュールな笑いでした。

「裸大名」
これは裸の王様の狂言バージョン。
童話では王様がだまされてしまいますが、大名はだまされて裸のままで素晴らしい衣装を手に入れたと自慢して歩くのでしょうか??
童司さんの太郎冠者が可愛らしかったです。^^

そして第一部が終わり、演者の皆さんがロビーでご挨拶とお見送り自然と撮影会になってしまいました。

普通は肖像権とかいろいろあるんでこんなにパシャパシャ写真OKなんて珍しいです。

この自由さが好きで皆さん観に来られるんじゃないかと思います。


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