金魚cafe

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刑事さんさようなら

2012-08-11 21:26:18 | 読んだ本
昨日買った本搾り八朔飲みながら書いてます。



ちょっとお行儀が悪いですね。^^

この前涼みにいった図書館で借りてきた本です。



私は樋口先生の小説のファンです。

樋口作品といえば、真夏に起こった青春ミステリーと柚木草平の探偵シリーズが有名ですが、ピースという作品が最近本屋さんでイチオシで平台に積んでいます。

この作品もどちらかというとピースに似た作品でした。

ちょっと斜に構えた少年が身近に起こった殺人事件を解決してしまうというのが多かったのですが、これはこの人が事件を解決するのかと思えば読んで行くうちに裏切られる内容でした。

これは埼玉県?の地方で起こった警察官の自殺、フリーの風俗ライターの絞殺が意外な方向へといってしまいます。

警察の常識が世間の非常識で、法を守る警察官より、アウトローな生き方をしてる人たちの方が義理と人情、常識をわきまえてると書かれているのが面白いというかリアルでした。

そもそも事件の発端が警察の常識でなんでも処理しようとする体質のせいだったと思います。

それがこの本の題名そのままになって表れています。

重~い話なのにサラッと読めてしまったのは樋口先生独特ののんびりした雰囲気で書かれていたからかもしれません。

新しい樋口有介が読めたのはうれしいですが、そろそろあの独特の真夏を表現した青春ミステリーが読みたくなります。


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