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小説土佐堀川 広岡浅子の生涯

2016-04-08 23:41:19 | 読んだ本
古川智映子著 講談社

朝ドラ「あさが来た」が終わり「とと姉ちゃん」が始まっております。

ドラマが終わってから原作を読んでみました。

ドラマのあささんは良家のお嬢様という雰囲気を残しつついろんな事業を起こしていく、もちろん彼女だけではできることではなく、信次郎さんという「な~んにもわからしまへんけど」と言いつつ本当はあささんよりも才覚があるかもしれない人に見守られてというものでした。

実際の広岡浅子さんはそれまでの女性というものは、妻というものはという慣習にとらわれず誰もやらないことをやってやろうというバイタリティーの塊にような人だなあと。

ドラマではお父様に一言多くて、やんちゃすぎて「コラ~~!!」とおしりペンペンされていましたが実際は息子より商売の話を熱心に聞くあささんを可愛がっていたようです。

ドラマとは違うのがドラマでも信次郎さんにあささんの代わりの女性が出てくるのだろうかと最初ざわざわしておりましたが結局それはないことになりました。

ドラマだとそれがうめさんになるから信次郎さんとうめさんがそれはないわ~~となりますものね。

あささんの実家から連れてきた小藤さんという人があささんが仕事で飛び回っている間信次郎さんのお世話をすることになるのですが、それはあささんから言いだしたことであり、そこまで信用される小藤さんという方ができた方であっただろうからだと思います。

小説ではあささんと小藤さんと二人で広岡浅子だったのではないだろうかと。

仕事と家庭の両立という考えはまだなかったのでしょうか、仕事を優先するためにあささん自身が信次郎さんにしてあげたいことを小藤さんに頼む。

そしてドラマでは加納屋でしたが加島屋のために後継者が必要である。

小藤さんの産んだ子ならば自分の子供と一緒である。

だからこの3人の関係は上手くいったのではないかと勝手に思っちゃったりしたのです。

このような感覚はあささん自身、三井家が母親の違う兄弟がいっぱいいて一緒に育ってきたからそれが普通だったのではなかったのでしょうか。

人生立ち止まることもなくずっと走り切ったあささん、特別なことよりも人として当たり前のことをずっと続けていくことの大事さをおしえてくれました。




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