小野寺の弟小野寺の姉

西田征史著　リンダブックス


今年の夏向井理さんと片桐はいりさんで舞台を上演されたと思うのですが、これが原作だったのでしょうか。
私は舞台を観ていないのでよくわからないのですが。

生まれたときから住んでいる、ちょっと昭和の匂いのする家にオトナの姉と弟が一緒に暮らしている。

そこは姉弟にとってはとても居心地がよく今のところこの家を出て生活するって気持ちはないみたいです。

調香師の弟、地元の眼鏡店に勤める姉。

いくつになっても弟はコドモのままで朝起きてこないだの、掃除ができていないとか口やかましい姉。

ぶつぶついいながらもそれがキライじゃない弟。

近所でも職場でも２人ともいい人で終わっちゃって恋愛の気配がなく互いにやきもきしているっていうのが微笑ましかったです。

間宮兄弟だったら兄と弟なので好きな人ができても素直にお互い話せるんだけどこれが姉と弟との差かなあと。

毎日ハンコで押したような規則正しい生活、姉弟で自分たちだけのささやかなイベントを楽しみ、住み慣れた家を大事にして暮らす。

この先どうなるかわからないけど今はこのままでも結構満足してる。

２人ともステキな人と出会って幸せになって欲しいなあと思いましたが、このまま２人で暮らすのもいいかもと思ってしまいました。

西田征史さんは、蔵之介さんが出演された「おにいちゃんのハナビ」も書かれています。