「発展」「躍進」を目論んで、目の前にいる人を駒や踏み台にすることの卑しさの話。
街角で演奏することから始まって、その存在が世の一角に広まったヴァイオリン演奏家がいたとする。
自分の演奏に足を止め、聴いてくれ、「いいぞ」と言って、その時間になると毎日聴きにくるように
なり、他の人に「聴いてみてごらん、いいぞ」と広めたり、声援したり投げ銭したりして支えてくれた
聴衆の前で、
「あなた達は私の通過点です」「ステップです」「私はもっと大きな舞台で弾く人間なんです」
「大成功に続くコネクションはないかなぁ」「なにか、もっと権威ある舞台を知りませんか?」
「教えてください」「伸びないなぁ」「開拓しないと」「残念なことに、私のファンはあなた方の
様な中高年しかいなくて。本当に困ったことです。」「受益者負担にするべきなんですがね、本来」
と言う演奏家がいたら、どう思う?
私ならもうそんな人間の演奏など二度と聴きたくないと思う。聴く価値がない。
投げ銭の代わりにカラスの糞を高速で命中されて○んどけと思います。
そんな事を言うヴァイオリニストがいい演奏をすることなどないから、ありえない話だけど。
色んな巨匠の技や解釈、表現をコラージュ的にパクって、いい演奏に見えるように
弾いていただけで、中身は空っぽの普通のネオリベだったという話。