本当のことは、声が小さい
本当のことを隠すためのものは、声が大きい
前から思っていたこのことを、再度学びました。布団に就いた子どもにそのことを話すと
「そういうのは ある」と、フフフとはにかみ笑いをして腑に落ちたような返しをしました。
「本当の気持ちをごまかしで押し潰してはだめよ」と言いました。
これは私自身がすごく学んだことですから。
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本当のことを隠すためのもの(嘘や誤魔化し)は、やたらと声高で理路整然としていて
完璧風な佇まいをしている一方、本当のことは声が小さくて、論理で武装されておらず、
か弱い。だから、いつもこっちがかき消される。
私は騙されない性分だと思っていたのに、どうやら人並みか人一倍騙される性分で
今、その経緯をふりかえって、ヒトがどうやって騙されるかを知性化することで
これを消化しようとしています。(昇華と書く程いいもんじゃない) 精一杯の、慰めです。
アーレント
今思うと、私は 本当はいやがっていたんです それが答え、賢明さだったんです
でもそのことを 無意識に禁じていた… どうして、そんなことを自らしたのだろう
本当のことはとても声が小さくて、控えめで、オドオド自信がなくて
それをかき消す他のものたちが幅を利かせて、本当のことを押し潰していました。
途中から気づいたのではなくて、最初から いやがっていたのに 答えはそれだったのに
それをほぉっかむりして 騙されて奪われる方向に。
騙しが完全に露呈すると、ほぉっかむりしてきたものたちが、
「わたしの存在に気づいていたくせに無視したでしょ」と私に問うてきました
本当に。どうして自ら押し殺してしまったの…
このメカニズムを白日に晒さないと、また繰り返す。
自分がどうやって過ちの道を歩いたかを緻密に考えることで、
騙しの被害を消化しようと思っています。
声が小さいものこそ、賢明な答えでした。