現代は、特に若い世代を中心にUser思考が蔓延していると思います。
これは消費者思考とかお客様思考とか言われていて、コスパ思考にも似ています。
そこからの言葉は尤もらしく、正しそうで賢そうにみえるけれど、拭えない違和感、ぺらい感、ずるい感があります。
目先の判断で楽な方得な方をとって、波乗りのように次々により得な方に乗り移って行くような感じ。
私自身も新自由主義世代で、そういう類の考え方をしている面があると思います。
親世代の人達(闘っている人達)を見ていると、どすんと来る温かみ、血潮が通ってる感、地に足ついてる感があります。
親世代の人達が大学時代のことや、闘いが隆盛を誇っていた頃を語る時や、当時の写真を見ると、
すごくいい顔で楽しそうで本当にいい時代だったんだなと思います。今の人みたいに意地悪で冷たい顔じゃなくて、
純情で素直で可愛い顔をしています。希望をもっている顔です。私の敬愛する弁護士界の重鎮M先生も若い頃の写真が
すごく可愛いです。顔かたちがじゃなくて。
消費者世代 お客様世代 コスパ世代の私達は確実に劣化していると思います。そのことを自覚して生きています。
かれらが守ろうとしているものを、私も引き継いで守りたいと思っています。
そのやり方は、考え方が違っても、守ろうとしているものは同じです。このブログも、その一環です。
ねずみのようにちょろちょろと生き凌いでいる生活者仲間と出会い、今でもずっといい友達です。
彼女は、「シー!!」と言って、周りをすごく気にして絶対に聴こえないように怯えながら本音を話します。
「誰も聴いてないよ^^;」っていう場所でも、キョロキョロ周りを伺いながら、超小声で必死で話していました。
そして私の部屋に来た時には、めちゃくちゃ冴えわたる言葉(職場のおかしさとか役所のおかしさ保育園のおかしさ)を言ってくるんです。
精鋭の運動家でも言わないよみたいな意識高すぎることを、本も読まないし教養とかないしイデオロギーとか
しょってない生活者の彼女が、私の部屋でぶちまけます。私は、そんな彼女にあっけにとられていました。
でも職場では怖い人達に怯えて忖度してかしずいていました。そして、私の前で「助けて~!!助けて~!!」と
小声で哀願していました。そんなにいやなのに、彼女はその怖い人達と昼食をとっていました。私にその席で一緒に食べてと
頼まれ、「私と窓際で一緒に食べよう」と言うと、それはあの人達からの離反となるから怖いと言って、その人達と食べ続けました。
傍からみたら、上手におつきあいしてました。世間話をして、謙虚な言葉使いで上手な返しをしていました。
でも私には「助けて~!!」と言っていました。
その子とは今でもずっといい友達で、私の部屋にやってきては、「助けて~!!助けて~!!」と言って
本音をぶちまけて、一方で、冴えわたる、意識高すぎる考えもぶちまけてきます。
彼女は真正面から闘うことができないけど正気は絶対譲り渡さない生活者です。感性も光ります。
周囲を圧倒するような底力は、彼女のような人にある気がします。