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色をベタ塗りした木板を内装に

2021-06-25 | 建築・インテリア

                              

日本家屋の建築において、壁や天井などの内装に木板を使う場合、木目を活かした

水性塗料が主に使われ、ペンキをたっぷり塗ったりはあまりされません。

木が呼吸できるような塗料を使い、内装にペンキは基本的に使われません。


                          

   


   

       



でも西欧建築では、内装にもペンキでたっぷり塗った木板が使われています。

輸入住宅の展示場では、手すり、窓枠、モールディングなど、木目模様の原形を

とどめずにペンキで塗り固めてあります。私はそういう西欧風の建築、好きです。

自分の世界観をもつDIY大好きな義理のお姉さんは、内装もペンキで塗ってました。

母は、「ねぇ、室内をペンキで塗って、(健康的に)大丈夫?」と心配していましたが。

そう言えばうちの旧脱衣所(現物置き)は、壁は淡い黄色の漆喰で、天井はペンキで

ベタ塗りした木板です。35年位脱衣所でしたが、カビなどしてません。

西鉄甘木線の、ある駅舎。とてもいいと思います。駅舎は外と中の中間。


                            

 

    
電気配線の管も壁の色と合わせてあってGood

 

私の部屋は、こういう風にしようかなぁと思っています。旧校舎とか旧病院もこんなですよね。

洋風な感じだけど、和風でも調和しそう。色が白やアイボリーやクリーム色、うす黄色、

茶色、あずき色、若草色とかだと。水色だと洋風。

クロスは経年でベロンと端から剥がれ落ちてきたりするから。あと継ぎ目も、腕利きの職人が

貼ると、いくら探しても「どこ?!」ってわからない程ですが、経年により目立ってきます。

レストランや高級ホテルでもそうなってるでしょう。貼りたての頃はピシャっとしていた筈です。

そう言えば、うちの改築前の食堂でPVCクロスを唯一使っていたのですが、それは35年経っても

剥がれたり継ぎ目が目立ったりしていなかった。分厚くて樹の幹のような凹凸のある白いクロスでした。

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同じようなのを探しても、ここまでしっかりしたクロスは一般家庭用では見つからなかった。
コスト削減の時代を感じる。

クロスの選定がよかったのと、腕のいい職人さんが上等の糊を使ったのかなぁ。

ある建築家が言っていたけど、レストランや店舗などの商業施設は改装などが目まぐるしく、

そういうつもり(どうせ壊す)で建てるって。一般住宅よりも手を抜くのかも知れない。

35年前に貼ったうちのクロスはびくともしていなかった。

 

漆喰壁は、当ブログでもたくさん書いてきたように、生しくて上質な自然建材で、

改築前の家でも改築(まだ途中ですが)でもたくさん使っています。でも漆喰は釘やビスを

打ち込んだりはできるものの、やはりクロスや木に比べて脆く、気を遣って躊躇があるし、

ウォールシェルフもつけられないし、自由な創意工夫はしにくいです。 漆喰壁VSクロス壁

 

    

 
 ↑こういう小ぶりなのなら漆喰でいいけど。でも軽い荷物しか掛けられない。


あと汚れた時の掃除も漆喰は難しく、雑巾では拭かず、食パン、消しゴム、

サンドペーパーなどを使います。クロスや木板なら雑巾がけでとれます。

 

これから以降の改築部分はクロスか木にします。子どもは、ホテルみたいな壁紙を

気に入って「これがいい」と言ったので彼の部屋はそれにします。私の部屋は、

天井も壁も木の板にしようかな。ペンキで象牙色に塗ったもの。


  


  


 

木の板なら穴をほがすのにそれ程躊躇は要らないし、クロスのような経年による剥がれや

継ぎ目の目立ちの煩いもないし、汚れたら雑巾で拭けばいいし。



      関連記事:西洋風の棹縁天井

 

 

 

 



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