詐欺をしている自覚がない人達がやっていること
内的自己欺瞞
詐欺を、嘘、騙し、事実の歪め、事実のすり替えと置き換えても可能。
ハンナ・アーレント
詐欺師には、救いようのある者と、救いようのない者がいる。
その違いは、自分が詐欺をしていることへの自覚があるかないかである。
両者は同じ詐欺師であるが異質であり、病理の深さが全然違う。
詐欺師を嘘つき、騙す人、事実を歪める人、白を黒と言う人…等と言い換え可能。
私はこの現象――とめどない欺瞞――をブリヂストンでほぼ毎日見てきて、そのことを
社会に対して言いたいのだけど上手に言える自信がなくて、心に重苦しく沈殿したままでした。
でも、年下の先生の講義が、少しずつそれを文字にする加勢を、意図せずにしてくれました。
この件は、私がブリヂストンで与えられた大きな苦痛とそれによって現在抱えている
精神症状(うつ病、PTSD、動悸など)を再度えぐるものであり、そこに言及することから
逃げていました。自分の心を守るために。しかし私はこのことを言わずにブリヂストンでの
悲惨な体験を消化することはできないともわかっています。だから、とても拙い形になって
読み手のみなさまには申し訳ありませんが、徐々に書かせてもらおうと思っています。
::::::::::年下の先生の講義の中から聴き書き:::::::::::::::::
天下の愚策は内的自己欺瞞により世に送り出されている
内的自己欺瞞とは、単なる欺瞞とか自己欺瞞とは別物である と
アーレントは「暴力について」という本の中で言っている
通常欺瞞というのは、相手を欺く という意味で使われて
自己欺瞞というのは 自分に嘘をつくということ
内的自己欺瞞とは、このいずれにも該当しない 新種のものである と彼女は考えている
内的自己欺瞞とは、簡単に言うと 周囲を欺くべく まず自分を徹底的に欺くということから
始めるような 欺瞞の形を言っていて 自分を欺くことによって サイコパスのように好き放題
嘘つきまくれる そして嘘をつくことに対してなんの恥じらいも感じない そういったことが起きる
:::::::::::聴き書き一旦終わり:::::::::::::::::::::::::
私はブリヂストンの職場で、この現象を毎日見ました。 ――内的自己欺瞞――
あの職場で私が最も苦しまされていたものは、これだと思います。それはハラスメントを
毎日恣にしている加害者もしていたし、何年間もされ続けている被害者もしていた。
そしてそれに何も異を唱えず追従して一緒にいじめる側に立っている人達も、陥っていたのかも。
一言で言って、あの職場の救いようのなさに、私は最も苦しまされていました。
(当ブログにおける関連記事: 記憶の改ざん 100の事実を1で覆そうとする 上に訴えられると今度は逆アピールをし出す 急に被害者面し出す加害者 自分の為の行為を美談にすり替える 偽りのラベルで解釈を指定する 障害への「配慮」を利用して思い通りにする上司 SMを地で行く職場 ハラスメント被害者の迎合② 嘘を突き通さないといけない)
(その他、当ブログの関連記事: モラハラ:harcèlement moral ハラスメント加害者の言い逃れ ハラスメント加害者の嘘 仲間と思って接しても 庇っても助けても、利用だけされる やったという事実を残すための実績作り 人としての感受性をどこまでも塞ぐ コンプライアンスに訴えることをギャグにする加害者② コンプライアンスに訴えることをギャグにする加害者たち 偽物は饒舌 とめどない醜さ 「心を持ってはいけない」と学習した 急に被害者面し出す加害者 弱さ 自分たちの弱者性を自覚する)
自分が嘘をついているとわかっている嘘つき、詐欺をしているとわかっている詐欺師、
事実を捻じ曲げているとわかっている詭弁師は まだ健全で、救いはすぐそばにある。
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↓
でもブリヂストンの職場で私が見た嘘つきたちの病理は重く、根が深く、
出口が全然見えなかった。そのことが、一番私の精神がやられた原因。
あの職場、会社では、目の前で起こっていることがありのまま見えて、
欺瞞の塗り固めを一緒にしない人は、迷惑な人扱いされました。
吉田太一という人は、私を「コミュニケーション不全」という理由や「小走り」
「一旦停止しなかった」「シャツをスカートの中に入れなかった」などの
言いがかりつけて雇い止めにしました。私は自閉症spの障害者枠で雇用されていました。
私は、このこと(欺瞞について)を社会に向けて言いたいのに、向き合うと非常に苦痛な為
逃げていましたが、完璧に書けるのを待つのではなく、漸進的に書いていくことにします。
このことを上手に書けたなら、ブリヂストンのあの職場に関わって以来、私の心に重く沈殿
している苦しみが消えて、社会にとっても少しは有益な一片になるように思います。
内的自己欺瞞については、既に色んな識者、弁論人が、言っていることですが。
私は、この欺瞞こそが最も厄介な敵なのではないかと考えています。
::::::::::::::年下の先生の講義の聴き書きの続き:::::::::::::::
この内的自己欺瞞がどういう時に起きるかというと、私がこの「暴力について」という本の中で
一番感銘を受けているフレーズがあるのだけど それは
敗北よりも敗北を認めることを恐れる雰囲気の中でこそ起きる と言っている
アーレントのこの「暴力について」という本は 基本的にはベトナム戦争時のアメリカの酷さを
批判的に書いた考察の本なのだが 彼女の分析によると
当時のベトナム戦争では、大統領、CIA、シンクタンクの問題解決コンサルタントと呼ばれる人までが
何から何まで現状の把握を放棄したり、嘘の報告書をでっち上げたり、出鱈目な記録を作成しまくっていたと
そういった人達はハーバード大学を出たりしていて いわゆるエリートと呼ばれる人達だったと
なんでこういう風に彼らを駆り立てたかというと 当時のアメリカには戦争に負けたことがないという
歴史的な事実があったようで 負けたという事実を認めることは 敗北を実際にすること以上に
恐ろしかった と彼女(アーレント)は言っていて どうやってメンツを守るか
特に当時のアメリカの大統領は負けたっていうことを世間に公表することが嫌だったし、特に
ベトナムという小国に対して収拾がつけられなかった 強いアメリカというのを見せれなかった
という中で時間稼ぎをして誤魔化しながら どうやって着地させるか考えてたらあれよあれよと
一年とか経ってしまってとんでもない時間ととんでもない被害を自国に出してしまった
エリート層によるメンツの維持 そして時間稼ぎをして どうしようと考えて
メンツを守る一番いい方法はなんだろうと考えてたら 一番最悪の結果になった ということ
(要約)メンツを守ることだけに 血眼になって執着して、一番最悪の結果になった
:::::::::聴き書き終わり:::::::::::::::::::::::::
こういう現象は、政治家による天下の愚策以外でもよく見られます。
自分の弱さや未熟さ、間違いを認めることを何よりも恐れ、メンツを守ることに執心した結果
一番メンツが潰れる結末に陥ることがある。隠蔽工作や、本当のことを指摘している人への
嫌がらせに憑りつかれたように暴走し、犯罪の域まで達して逮捕されたり…
かれらは、正体を見破っている人を異常に恐れ、攻撃し、その人が頭おかしい人ということ
に仕立てあげます。
内的自己欺瞞については、複数回に分けて、書くつもりです。
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