裸電球③で書いた通り、土壁を基礎下地にした部屋では、石膏ボード下地とは違い、柱に電気配線を
伝わせて箱(露出)型の照明スイッチやコンセントを使用することになります。
土壁が内蔵されている壁には電気配線を這い潜(くぐ)らせることはできないから。
←箱(露出)型のコンセント
また同記事で、このように書きました。
←木で上から覆って隠している仕上げもあります。電気スイッチの上に走っている木は、配線隠しです。配線が見苦しい箇所は、このようにしてもらうか塗料で線をこげ茶色に塗ります。
抜粋終わり。別の方法があったので書きます。
廃墟寸前の旅館で発見した方法です。ねずみ色ではなく茶色の配線コードが使用されて
いました。柱の色と同じで調和して、とてもいい感じでした。だからお座敷と次の間の
配線コードは茶色にしてもらいました。行った旅館がそうだったと言って。電気工事屋さんは、
茶色の配線コードを要望されたのは初めてらしく、知らなかったそのアイディアを学ばれました。
次から土壁内蔵のお宅の露出配線をする際には、お客さんに茶色いコードを提案できますから。
ほら、とてもいいでしょう。ねずみ色のを使ってしまった配線、全部茶色にして欲しい…
文頭の写真と比べてみてください。「あ゛ぁ…」感がなくてよく馴染んでいるでしょう。
茶色だったらどんなによかったか…><
ていうか、柱の上や廻り縁や天井の棹といった、茶色い木に這わせる配線コードの
デフォルトがねずみ色なのがおかしいと思います。デフォは茶色にすべきです。
配線コードの経路を整える為に所々跨いで打ち込むコの字釘のビニル部分は、
油性マジックで茶色に塗りました。
↑ステップルと言うらしい
ちゃんと乾くの待ってから打ち込まないと、手にインクが付いてとれます。
打ち込んだ後で塗ってもいいかもしれない。
後日談:露出電気配線を筆で塗る