――「反商品的なものですら、周到に、アリ地獄のように商品化してゆく」消費資本主義――
辺見庸さんの書籍を買ってみました。家の本棚には、家族が昔買ったのが4、5冊ありました。
(関連: 「迂遠なる時間」のおじちゃん 「ハートウォーミング」の擬装 )
「純粋な幸福」2019年 ――われらを毀損してくるものを、倍返しで冒瀆せよ!――
相模原やまゆり園障害者殺傷事件をモチーフにした「月」2018年や「反逆する風景」1995年も、読んでみます。
数十年前にうきはに来た時も、今と同じあの帽子と黒っぽい服装だったそうです。ずっと同じ恰好で、飽きないのかな。
「純粋な幸福」に書いてある詩は、難解なものが大半でしたが中には、心の真ん中を針で突っつくものがありました。
彼の文を読んでいると、生きてる中で頭によぎっても 現実社会にすぐにかき消されたりあるいは自分でかき消したり
してきたことを 活字でまじめに書いてあるので なんというか ショックみたいなものがあります。
勿論悪いショックではないです。私に限らず、轢殺されかき消され続けている一瞬の声に、辺見さんの詩は
存在認可を与えてくれ 言っていいんだと思えました。 脳内辺見:「それが詩というものさ」