飯塚事件については私もずっと注目していて、死刑廃止国・存置国リストという記事で
触れましたが、福岡事件は知りませんでした。
昭和50年6月17日冤罪死刑囚西武雄さんが死刑執行された。
ETV特集 ある死刑囚の闘い~福岡事件と再審請求~ 1995.8.4
今でもこの事件を訴え続けている人達がいて、西武雄さんは毎年供養されています。
彼は死の恐怖の中で仏道に打ち込んでいました。
大崎事件 「死刑宣告」に等しい最高裁決定 届かぬ40年にわたる無実の訴えより以下抜粋
原口アヤ子さんが殺人罪などで懲役10年の刑に服しました。
取り調べ段階からこの40年、原口さんは一度も罪を認めたことはありません。服役中も刑務官から仮釈放を3度も勧められましたが、仮釈放を認めてもらうためには、罪を認め、反省の情を示さなければならないことから、「やっていないことは認めるわけにはいかない」とすべて断りました。
10年の刑を勤め上げ、出所したときには、父親も母親も亡くなっていました。周囲からは「元殺人犯」という厳しい目を向けられました。それでも、地元の大崎町に戻り、身を隠すこともなく、逃げ出すこともなく、無実を訴え続けてきました。
無実の罪を晴らすために裁判のやり直しを求め続け、開かずの扉と言われる再審の開始決定をこれまで3度、受けています。しかし、そのたびに検察が抗告、最終的に裁判所が開始決定を取り消しました。今回もまた、最高裁が、3度目の扉を閉めてしまいました。
ただただ無実の罪を晴らすためだけに生きてきたといっても過言ではない原口さんはこの6月で92歳になりました。かつては「鉄の女」と言われたほどの強い女性でしたが、いまやその面影はなく、話すこともままならなくなっています。ここ数年は、鹿児島県内の病院で、雪冤を果たすためだけに、命の炎をともし続けてきました。
ですが、最高裁は2019年6月25日付けで、鹿児島地裁、福岡高裁宮崎支部の再審開始決定を取り消し、請求を「棄却」、再審開始を認めない決定を出しました。
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