もし、本当に好きなグランドピアノを買っていいのなら…
Blüthner かBechsteinがいいです。
フジコ・ヘミングは母から譲り受けた古いBlüthnerを自宅で愛用しています。私もドイツ製のピアノが好きです。
こういう透かし彫りの譜面台には胸がキュンとなります。 (関連:装飾のある家具)
古くて歴史を刻んでいて、鍵盤が黄ばんでいるのがいいですね。漂白したら台無しだとラスキンも言うでしょう。
アップライトだと、日本の職人が手作りで丹念に製造していた、クロイツェルとかがいいです。
(大量工業生産の列強に潰されて廃業しました)
ピアノ一般普及器市場の覇者YAMAHAを私は好かないのですが、昔のオールドは好きです。
浜松市楽器博物館所蔵。
↑ ヤマハ グランドピアノ No.3 昭和8年(1933年)頃の製造。
↑ ヤマハ掛川工場ハーモニープラザに展示してある。日本楽器製造株式会社だった頃のグランドピアノ。
こういう艶消しのオールドって好きです。
関連:昭和28年頃製造の希少なスピネットピアノ #55718
これいいな。画面越しにも音がいいのがわかります。外装は痛んでいても気にしません。音とタッチさえよければ。1953年製造。
ヤマハが大量工業生産による市場の覇者になってからは、魅力はなくなってしまいました。楽器ではなく工業生産品です。その隆盛勃興、強大化の裏で、たくさんの手作り職人工房が潰されて廃業していきました。本当の楽器が工業生産品によって市場から締め出されてしまいました。(参照:昔のピアノ)Steinway&Sonsの経営戦略も非常に帝国主義的で、独占的にそのネームバリューの栄華を極めています。他社メーカーの愛用ピアニストへの迫害なども有名です。
す、すごい
↑ 昔は夜、こうやって蝋燭を灯して弾いていた。すごくいいピアノが弾けそうですね。
↑ ドイツ、ベルリンでピアノ製造社WILH.BIESEに造られたもの。1893年製(日本は明治時代)
SOHMER.Co 1800年代後期、ニューヨーク製。可愛い
装飾的なBechstein
ドイツの銘器Grotrian-Steinweg
↑ クララ・シューマンが愛した
↑ 西ドイツ製Euterpe。飴のような光沢のピアノ。金木犀の香りがしてくる昼下がり。
教会みたいなピアノですね。
88鍵盤ないように見えます。
演奏も、昔のピアニストのものが好きです。今なくて昔あったものがズドンと伝わって来ます。