朝倉の山の中に、不思議な倉庫があります。
好き者のおじいさんが国内外から収集したレトロな機械、外国製の車、蓄音機、
電話機、照明ランプ、エジソン電球などが見れる巨大倉庫です。
数年前に行った時、アメリカ製のレコード機で「ツィゴイネルワイゼン」を聴かせてくれました。
柔らかくて、温かくて、角がまるくて、パチパチと鳴って、哀愁漂う音がしました。東京の本郷を思い出しました。
2階に、古いピアノもありました。グランドが数台、アップライトも数台。
朝倉高校で使い倒されたヤマハグランドNo.20がありました。
そこのおじいさんの友人が建設業の社長で(おじいさんも建設業でかつて儲けたとか)
朝高にSteinwayのグランドを寄贈して古いNo.20を持ってきたそうです。
弾いていいとのことで、弾いて回りました。ガタガタだけど、昔のピアノの響きがしました。
さっきまで晴れていたのに、急に大雨が降りだして、巨大倉庫のトタン屋根にザーザーと響きました。
その音は倉庫中を反響していて、圧巻でした。
強烈な思い出になりました。