ハリソンさんの
言っているように
国王ルイ15世が
思っていたとしても
実際の結果は
正反対だった
ようです。
諸外国では
「たった1匹の獣に
手こずる偉大なる王国」
とジャーナリズムが
嘲笑い、
人々は意地悪な
好奇心の目を
向けていました。
ハリソンさんの
祖国である英国は
フランスとは
敵対関係なのと
国内にはもう狼が
いなかった
という事情もあり、
特にその傾向が
激しかったのです。
もう一つの敵国
プロイセンでも
フランス王国の
魔獣退治の難航ぶりを
人々が愚弄していました。
ハリソンさんとしては
前回のフランス旅行で
取られた通行税
(王家の収入となる)
には今だに納得が
できていません。
そうでなくても
ルイ15世には
「オスマン帝国皇帝じゃ
あるまいし」
…あのお年で衰えず…
溢れる**で…
――な、巷の噂もあって、
あまりいい印象を
持っていないのでした。
✹ 続きは来週。