静かな静かな山の村
道路工事のおじさんが
ぽつんと立って旗持って
めったに来ない車のために
じぃっと立っておりました。
そこを通りかかったのが私
近くのお肉屋さんで買ったばかりの
ほっかほっかの肉まんじゅう
ちょうどふたぁつありました
通りすがりに私としたこと
「ほかほかですよ!はいどうぞ!」
「え、なんですか、これ?」
「あったかいんですよぅ」
と押し付けて
さっささっさと通りすぎ
あとも見ずにまっすぐに
山道帰って行きました
あのおじさんは食べてくれたかな
と
ちょっと今でも気になるのは
もしや老婆に化けた狐か狸と
思っちゃいないだろうなと
半分本気で考えたから
でした。
旅のいたずら
許してもらえるかしら?