井沢元彦「友情無限」のなかで
梅屋庄吉が孫文の無二の友となり
独立運動を経済面で援助し続ける
この秘話を今の中国人が知ったら・・・
テレビドラマで年中
日本兵を生きたまま八つ裂きにしたり
なとどいうものを見せられている
中国の人がこの本を読んだら・・・
そして梅屋はフィリピン独立にも力を貸そうとした。
孫文にあたるフィリビンの闘士はアギナルド。
ところが彼には「海の守り」が必要という
考えはなかった。
ーーアメリカが守ってくれるーー
と
信じ込んでいたのだ。
まさかアメリカが裏でスペインと協議していたなんて
知らずにアメリカを信じていた。
梅屋は説得する。
「自前の軍を持つべきだ。
世界は隙あらば他国を植民地にしようとする
野蛮な国に満ちている。
まず、独立軍を再編制し、有利に展開
できるようにすべきだ」
するとアギナルドは
「心配性だな」と笑い飛ばす。
その後のフィリピンがアメリカの植民地に
なってしまって
日本の敗戦後にやっと独立できた
という歴史を
今
日本の人たちが噛み締めなくてはならない
と思うのです。
多くの日本人が今
「アギナルド」になっています・・・
「犬と清国人は入るべからず」と
自国の公園の看板に書かれた
屈辱の歴史は
なぜかイギリスに向かわず
日本にのみ憎しみを注いで
すかっとしているのですね。
孫文が今の自分たちの国を見たら
どんな感想を口にすることでしょう。