Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

ブラックを撒き散らす勘違い男

2021-04-02 23:14:10 | ひとから学ぶ

 わたしの出先ではそうでもないが、やはりわが社はブラックらしい。先日も仕事に関係した方の口からその単語が発せられた。ちょっとわたしとしては、社外の方からその単語を聞くと納得いかないが、事実として聞いておこう。そして、耳を疑うような発言が、ほかの部署のトップから聞こえた。

 昨日から新年度に入り、メンバーも何人か変わった。何より、急遽退職した若者がいたため、想定より少ない人数で新年度は始まった。彼が新しい仕事を求めた理由に、出先での人間関係もあった。それを聞くとあたかも直前までいたわたしのいる部署に問題があったように聞こえるが、彼はヒアリングのたびに、前いた部署より「居心地が良い」と何度か口にしていた。だから「辞めます」と聞いたときには「何で」と思ったのだが、以前いた部署のイメージがいまだ払拭できなかったようだ。

 さて、昨日から新たに加わったメンバーが、実は昨年度の仕事が終わらなかったため、仕事を持参して異動してきた。あらかじめ彼がいた前事務所のトップからお願いされていたので、わたしも同意していた事実。したがって何も意識していなかったのだが、持参された本人は新たな部署に「迷惑をかける」という意識を持っているようで、初日から残業をされていた。「何だろう」と思っていたのだが、その理由が前部署の昨日新たに赴任したトップからの電話で解った。おそらくトップの引継ぎの際に、プレッシャーが掛かったのだろう。彼からの電話はこうだ。「残務があって(わたしの部署に赴任してきた社員の担っていた業務)、それをどうしようかという話になった。現場のことは本人でないとわからないので、本人にまとめるのはお願いしたが、その資料ができたら、平日にやるわけにはいかないから、手分けをして土日に仕上げようと思う」というものだ。彼は安易に口にしたが、「手分けをして土日に」という発言に強い違和感を抱いた。おそらく引継ぎの際に、そこにいた担当者にもはっきりわかるように、わたしに電話したことと同じような言葉を発したのではないか。何が問題であるかといえば、①仕事を残した担当者(異動対象者)へ大きな圧力をかけた。②その場にいた部署の社員へ「土日に働く」という通常ではない圧力をかけた。これは明らかに同意を無視した圧力にほかならない。もし彼の配下にわたしがいたら、そんなトップについていく気はない。

 ごく当たり前のように口にした言葉は、彼にとっては日常的な姿なのだろう。「土日」に当たり前に仕事をするという言葉を安易に口にすれば、周囲にいる、とりわけ彼がトップであれば、その部署は土日勤務が当たり前になりかねない。社員の気持ちを通り越したトップの勝手な言葉にすぎないのだが、それを当たり前に口にする人間はトップにいるべきではない。ちなみに、冒頭に触れた退職した若者の前部署の部署長は、「土日」を口にした彼である。


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