お茶でも飲んでますか・・・
27日法要に会わせていただきました。
やっぱり何も言えなくて、やっと出た言葉が「お茶でも・・・」
優しい笑顔で、「はい、大丈夫ですよ。今日もお願いします。」
着替え終わった後、お茶をいただきながらお父さんにも、「お疲れになられたでしょう・・・」
「そうですね・・・これまでは気も張っていたのですが、ガックリときています」
「本当にそうですね・・・」
・・・
会話が続きません。
こんな時の一杯のお茶がとても有難いのです、無力な住職は沈黙のひと時をお茶に逃げます・・・
「ズズズ・・・」ゆっくり飲んだり、湯呑みを手の中で回したり・・・
言葉を探すのですが・・・
それではお勤めさせていただきましようか・・・
仏さまの方に向きを向けさせていただきますと、
「27日ともなると花が散り始めたね、この花々ももう終わりだね・・・お葬儀の後暫くはいい香りが満ちていたね」
きれいに咲いた花のなかに息子さんの命を重ねていたのでしょうか・・・
一生懸命に受け入れようとなされているのですね・・・
穏やかな日差しの中、ゆっくりと時が流れています・・・
願生れ・・・