月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

仏光照曜

2009年11月30日 23時24分59秒 | 仏々相念(住職日記)
この人は仏さまじゃないだろうか・・・

「ご院さん、体をいたわりながらボツボツして下さいよ。」
優しい笑みを浮かべ深々と頭をさげて下さる。

私にだけではないのです。
親、妻、子、孫、兄弟、姉弟、親戚・・・
誰に対しても同じ態度なのです。

本当に優しいのだなぁ~と
今日も心から合掌させて頂いた。

お母さんは、病から床に就かれておられます。
ずっと隣に休まれ介護をされておられるとか・・・
3時間おきに寝返りをうたせ、おむつ交換・・・

そのことをおっしゃる顔は慈愛に満ちておられます。

なぜ?
しんどくないのですか?
辛くないのですか?

私がお婆ちゃんの顔を見に行っただけでも
我が事のように喜んで下さる・・・

仏さまのようなご両親でしたが、
あなたもその背中を見ながらお育てを頂いたのですね・・・

その方の周りの人々もやはり穏やか・・・

仏さまに育まれ穏やかに優しく・・・

私もそうありたいのですが・・・なかなか・・・すいません 

誹謗正法

2009年11月29日 22時46分34秒 | 仏々相念(住職日記)
君たちは、仏法を謗るのか・・・

学生の頃、教授に一喝されたことがある。
別に、謗っていた訳ではないのですが、
講義中、あまりにうるさかったからなのでしょう・・・
「なるほど、そうなのか・・・」
反省させられたことがあった。

お通夜のご縁を頂きました。
私たちに限りある命の大切さを気付かせて頂くひと時・・・
決してワイワイガヤガヤのひと時であってはならない・・・
「何を今、大声あげて話す必要があるのか?
 故人を偲び、悔やんでいる話でもなさそう・・・
 親鸞聖人のご説法を聞かずして、世間の雑事で終わってしまうのか?」
僅2時間にも満たないひと時が我慢できないのでしょうか?
他じゃない、通夜の席です。

そりゃ、打ち合わせもあるでしょう・・・
すれば別室ですればいいこと。
話があれば、休憩の時やご縁のあとでいいのでは・・・

久しぶりに腹が立って、イライラして・・・
申し訳なかったなぁ~と車で反省!

大分前のこと、同じようなことがあり、
「自分が喜ばせて頂いたらいいじゃない・・・」
の坊守の一言で
「そうだよね・・・」って歩んで来たのですが・・・

午前中、大阪から参られたご家族・・・
1年に一度お参り頂きます。
ご両親のことを思い、涙されます。

共にお念仏し、
共にお釈迦様のみ教えを聞かせて頂き、
共に腰痛のことを案じ、
共に出会えた今日を喜ばせて頂いた。

このご縁を、今日のご縁を最後と思い大切にさせて頂こう!!! 

遇えてよかった!のはなし

2009年11月29日 15時43分59秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日はH様宅のご法事のご縁にお参りさせていただきました。
ご主人の13回忌のご縁です。

お孫さんであるA君は、当時小学生でしたが、
12年の月日の中に21歳の好青年になられていました。
本当に久しぶりにお会いして、びっくりするやら、うれしいやら。

おじいちゃんとの悲しいお別れに、どれだけさみしい思いをされたでしょう。
小学生だったA君は、ご法事の読経の最中に
「なーもあーみだーんぶー なーもあーみだーんぶー・・・」
と、お念仏の部分を上手に節をつけて読んでくださっていました。
その声に、ご家族の皆さんもお念仏をされ、
にぎやかで、ありがたいおつとめをさせていただいたことを覚えています。

今日もご縁の間に、そっと涙を拭われておられました。
本当に優しいA君です。
その涙の中に、おじいちゃんはいつもいてくださり、
いつも励ましてくださっておられますよ。
すてきな青年になられたことを、喜ばれていらっしゃるでしょう。

H様、A君、今日はお世話になりました。
ありがたいご法縁に遇わせていただき感謝しています。
本当に、遇えてよかったです!

支えのはなし

2009年11月29日 07時39分53秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
昨日はA講中のお取り越し法要でした。

ご法義の篤い土地柄で、ご家族でご縁を尊ばれます。

赤ちゃんにミルクを飲ませながらお聴聞される若いおばあちゃん
あやとりが大好きな女の子とひいおばあちゃん
仲良し姉妹
かわいい奥さんといっしょの新婚さん
揃ってお手伝いをしてくださるご夫婦
息子さんのことを楽しそうに話してくださる奥さん
明るく多趣味な奥さんとやさしく見守られているご主人
講中の重鎮のご長老方々
ご遠方からわざわざお帰りいただいたご夫妻
・・・・・
・・・・・
やさしくて、あたたかい方ばかりです。

若いアイドルグループ≪NEWS≫は
  強い風が吹いて 君が足を止めたら
  風がやむまで僕は ずっと守り続けよう
       『紅く燃ゆる太陽』
と歌います。
誰もが大切な人を守りたいし、そのためにがんばるのです。

でも、30代のグループ≪SMAP≫は
  君を守るために 向かい風に耐えてきたけれど
  いつも僕の背中 君のその腕に支えられてた
       『僕の太陽』
と歌うのです。
必死でがんばっているわたしを、ひたむきに支えてくださる人がいる。
それは、パートナーであり、子どもであり、親であり、友だちであり、
仕事仲間であり、御同朋であり・・・・・
そして、そのすべてを抱いてくださる阿弥陀さまがいてくださいます。

そのおはたらきにであったときに、
涙がでるほどうれしいし
素直に「ありがとう」って言えるし
また、がんばれるんじゃないかなあ。

A講中の方々にお遇いさせていただいて
また改めてそんなことを思いました。

ありがとうございます。

元気一発

2009年11月28日 23時02分50秒 | 仏々相念(住職日記)
住職、お疲れでしょう・・・

案じてくれるお若いご夫婦。
しばしば書かせて頂いているあんちゃん夫婦です。
ご夫婦揃ってのお取り越しデビューでした。

式章、数珠、聖典・・・
その姿、本当に頭が下がります。

「夜勤の時、読ましてもらってます。本当に洗車好きなんですね!」

もう自分で書きながら恥ずかしいことです。
でも、このようなブログを読んでやろうという
その一瞬の思いが有難いです。

A講中の大切な高座・・・
2年前のお取り越しで復活!
先代が若い頃とおっしゃっていたので、
3代前は座らせて頂いているのでしょうね・・・

縁あって、私も坊守も座らせて頂いています。
そこには、つながりを感ぜずにはおれません。
「お前も座らせて頂く様になったか!」と、懐かしい声が聞こえてきそうです。

去年元気だった方が、
今年のお取り越しでは姿がありません・・・
お家に参らせて頂くと狭く感じた部屋が広くなっていました。
心も体も存在感のあるお方でした。

いつも座っていた場所の背もたれ代わりの棚は変形していました。
「よく、ここに座っておられましたよね・・・」
「そうなんよ・・・まだ暫くそのままにしておこうと思って・・・」
棚を擦りながら語られる息子さん。
私はそんな優しさが大好きです・・・
親父の温もりを感じるのでしょうね!

死しても消えないつながりを大切に・・・

クタクタ住職を元気にして下さいます。