コイツって・・・
昨晩、息子が見ていたテレビ番組。
途中からではありましたがコイツも食い入るように見ていました。
両手両足のないカイルさん・・・
幼き頃よりアメフトやレスリングと挑戦していく。
「すごいな~・・・」って言葉しか出ません。
青年になった彼はあったことのない青年の夢を叶えるために「キリマンジャロ」に登山することを決心します。
いくらレスリングして鍛えている身体であっても使う筋肉が違うということで鍛え直します。
さぁ、いざ出発・・・
登り始めます・・・
熱帯雨林の気候から砂漠のような気候、そして氷雪と登って行かれます。
オレが登って行くんだ!
誰の力も借りず、オレが・・・
そう思って頑張られるのです。
確かにオレが頑張っていました。
その姿は称賛されていい姿だと思えるほど頑張っていました。
でも、彼は気付くのです・・・
自分の進む道を切り開いてくれている友がいたことを・・・
苦しさの中に顔を上げると
何も言っていないのに率先して数メートル先を切り開いている姿に出会うのです。
あ~、支えられているんだ・・・って。
一緒に歩んでくれているんだ・・・って。
その気付きの中で彼は頂上まで辿り着きます。
共に歩んでくれた友に祝福される姿。
母に電話していました、
「到着したよ・・・ありがとう!」って。
やっぱり「ありがとう」なんですよね。
皆が支えてくれるからこそ成し得たんだと・・・
自分が登ったんです。
それは確かなことです。
雨が降ろうと岩場であろうと雪であろうと・・・
頑張って登ったのは彼ですから。
でも、それで終わるのか・・・
それともあなたが登り切ってくれと願い支えてくれたからこそ登り切れたと気付くのか・・・
彼の人生の中でも大きなことでした。
気付いてよかったよな~・・・
さてさて、コイツは言うと・・・
その映像をソファーにフンズリ返って観ているのです。
「お前それでいいのか!」って突きつけられたようでした。
コイツもキリマンジャロに向かってトレーニングするのかってことではなくて、
「今日一日どうだった?」って慚愧したことです。
相変わらずのウダウダグダグダのコイツ。
申し訳なかったな~・・・
コイツの前を歩んでくださるあなたがいてくださいました。
頼んでもないのに切り開いて下さるあなたが・・・
コイツの手をしっかりと握り共に歩んでくださるあなたが・・・
本当に有難いことです。
御浄土で必ず会い歓ぶコイツがここにいます。
そう言える今日を感謝して大切に過ごさせていただきます。
三月も終わりですね・・・
如何でしたか、三月。