月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

八月終了

2011年08月31日 20時33分30秒 | 仏々相念(住職日記)

今月も・・・

 

今日も暑さ厳しい一日でした。

ところによると今夏一番の暑さだったとか・・・

朝晩が涼しくなってきたもののまだまだ暑いのですね。

 

八月・・・どうでしたか?

爽やかないい汗が流れたですか?

痛くてしんどい汗でしたか?

 

どちらにしても汗が流れて下さることに感謝させていただくことです。

やっぱ、夏!最高に気持ちいいです!

 

「あ~・・・終わったな~」って感じです。

でも、そうこうすると彼岸がきて、お取り越し、そして報恩講!

あれあれ、今年も終わってしまいます。

 

大切に・・・今日、一日を大切に!


まなざしの中…のはなし

2011年08月31日 18時15分04秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

昨日ご縁のお宅に、若いご夫妻とかわいい赤ちゃんがお参りされていました。

真冬生まれのSちゃんは、上手におすわりをして、お参りのみなさんの真ん中でにっこり笑ってごきげんです。

ぱちん…と両手をあわせたり
おしりを上げてハイハイをしそうにしたり
ストローで上手にお茶を飲んだり

もう、みんなの注目の的!
アイドルです!!


真冬のある日、Sちゃんが生まれて退院の日に、ご両親はSちゃんを連れて、ご自宅に帰られる前にお寺にお参りをしてくださいました。

嬉しかったなあ…

お父さんが「この子にとっては何もかも《はじめて》なんです」って、愛おしそうに腕に抱いて、優しいまなざしでSちゃんを見つめながら仰った言葉を今でも忘れることができません。

《はじめて》のことにひとつずつ出遇いながら、私たちは育てていただいていたのでしたね。

しかも、そこには、あたたかくて、やさしいまなざしがいつもあったのです。

父母のまなざし、おじいちゃんおばあちゃんのまなざし、親戚の、先生の、友だちの、有縁無縁の方々の…まなざし

そして、諸仏さまのまなざし

何よりも、いつでも・どこでも阿弥陀さまのまなざしのまん中でのただ今でありました。

かわいいSちゃん!大きくなあれ!


遠近各地

2011年08月30日 20時47分15秒 | 仏々相念(住職日記)

皆さん、集われ・・・

 

遠近各地よりお参りになられ賑やかなひと時をいただきました。

神奈川、名古屋、明石、大分・・・

今日だけでもいろんなところから帰省なされた方々とお会いさせていただいたことです。

 

こうしてご縁に触れて会うこともない方々と同じ方向に向かわせていただくのです。

ありがたいな~・・・

 

たま~に思ったりします・・・

都会の方に行くと、「宇和島の方、誰かいますか?」って叫んだら何人かいるのかな~、なんてつまらないこと。

 

また、それぞれの日常に帰るのですね・・・

疲れきり歩く日常のあなたの側に同じく肩を落とし歩く人もひょっとしたら後に出会う人なのかもしれません。

そう思うと・・・何か楽になるような気がします。

 

また・・・必ずお会いします!


親子関係

2011年08月29日 21時21分35秒 | 仏々相念(住職日記)

切なかった・・・

 

母が眼科の診察に行ってきました。

そこでの待合室でのこと・・・

高齢の母親に息子さんが大きな声で何かおっしゃっておられたとのこと。

聞いてはおれないことを大声で・・・

いろんなことが重なって、重なって・・・こうなっているのでしょう。

追い立てられるように待合場所を出て行かれ踊り場のところに蹲っておられたとのこと。

「ここは暑いでしょう、待合室が涼しいから一緒に行きましょう・・・」と言ったそうだが、「はい、ありがとうございます」とおっしゃるだけで動こうとはしなかったとか・・・

「涙が出るようだった」と話していました。

 

その話を聞きながら、我が事と聞かせていただきました。

私は、どこまでも外面を飾るのです、いい風に見せているのです。

生きるために、ただ、そのことの為に・・・外面を飾るのです。

でも、実情は鬼のような日常なのです。

人には見せることが出来ない情けない日常・・・

 

親不孝者・・・そんな私がここにいるのです。

 

あ~、病院の親子の姿が他人事に見えなかったのかな~・・・

申し訳ないことです。


小鳥鳴声

2011年08月29日 20時44分16秒 | 仏々相念(住職日記)

小鳥はとっても歌が好き・・・

 

ご縁をいただきお参りさせていただき着替えをさせていただいていますと、どうも頭の上の方で何か聞こえるのです。

えっ・・・

振り返ってみますとどうも換気扇の中から・・・?

「雀が巣を作っているんです。何度も除けたのですがやっぱりここに作るのでもういいかなって思って・・・」

「あ~、雀の子が鳴いていたのですね」

「今日は、朝5時に起こされた!」って松山から帰ってきた保育園のお孫さんがつぶやきます。

 

お勤めの間もず~と鳴いていました。

お母さんを呼ぶのでしょうね・・・

「何で小鳥は鳴くのかな~?」ってそのお孫さんに尋ねると、「う~ん」っと天井を見つめていました。

お腹が空いた~って鳴くのでしょうか・・・

寂しいよ~って鳴くのでしょうか・・・

 

お母さんが帰って来たのでしょうか、鳴き声が変わります。

な~んとなく嬉しそうに聞こえてきます。

「あっ、お母さんだ!」

 

いつの日か巣立つ時がきます・・・

それぞれがそれぞれに生きていくのでしょう・・・

 

都会の人波にもまれながら生きるのです。

疲れきり、ボロボロになりながら、夜の電車に乗り込む毎日。

窓に映る自分の姿に優しい母の微笑みが重なり合うのでしょう。

「かあちゃん・・・」

そうつぶやきながら・・・又、上を向き歩むのでしょう・・・

 

ず~っと喚んで下さるあなたの優しさに気付きながら・・・