小鳥はとっても歌が好き・・・
ご縁をいただきお参りさせていただき着替えをさせていただいていますと、どうも頭の上の方で何か聞こえるのです。
えっ・・・
振り返ってみますとどうも換気扇の中から・・・?
「雀が巣を作っているんです。何度も除けたのですがやっぱりここに作るのでもういいかなって思って・・・」
「あ~、雀の子が鳴いていたのですね」
「今日は、朝5時に起こされた!」って松山から帰ってきた保育園のお孫さんがつぶやきます。
お勤めの間もず~と鳴いていました。
お母さんを呼ぶのでしょうね・・・
「何で小鳥は鳴くのかな~?」ってそのお孫さんに尋ねると、「う~ん」っと天井を見つめていました。
お腹が空いた~って鳴くのでしょうか・・・
寂しいよ~って鳴くのでしょうか・・・
お母さんが帰って来たのでしょうか、鳴き声が変わります。
な~んとなく嬉しそうに聞こえてきます。
「あっ、お母さんだ!」
いつの日か巣立つ時がきます・・・
それぞれがそれぞれに生きていくのでしょう・・・
都会の人波にもまれながら生きるのです。
疲れきり、ボロボロになりながら、夜の電車に乗り込む毎日。
窓に映る自分の姿に優しい母の微笑みが重なり合うのでしょう。
「かあちゃん・・・」
そうつぶやきながら・・・又、上を向き歩むのでしょう・・・
ず~っと喚んで下さるあなたの優しさに気付きながら・・・