あ~、もう・・・
四月も終わりですね。
如何でしたか、四月。
別れと出会いの月って感じでしょうか・・・
寂しさいっぱい。
楽しさいっぱい。
コイツのこと、坊守のこと・・・
本当に大切に思って下さるようなご門徒。
あ~、もうすぐ会えるんだと指折り数えて待っていました。
遠く関東からお帰りになられます。
「草を引きに帰っているようなものです・・・」
お母さんが御往生なされ故郷の家には誰もいなくなりました。
帰る度に整理しているのですがなかなか片付きませんって喪主さま。
親の空気をいっぱい感じる時、
どこに座っていても何をしていても愛おしいひと時となるのでしょう。
喪主さま夫婦と一緒にお嬢様も帰られました。
かなりお忙しい日常とお伺いしていましたので帰られないだろうと思っていました。
やっぱり嬉しいものです・・・
あ~、忙しいのに帰って下さったんだ・・・
「こんなことでもないと帰ることができませんから・・・」
大都会とは時の流れが違うんじゃないかと思うような穏やかな空気の中で何を思われたんでしょう。
「一年、早かったな~・・・」つぶやくようにおっしゃる。
この一年の間には義兄や友人、会社関係・・・
沢山の方を見送られたとか。
そのご縁に触れる度、いろんなことを考える。
お葬儀でのご縁のこと・・・
法話のこと・・・
白骨の御文章のこと・・・
僧侶のこと・・・
そして、いのちのこと・・・
「住職、大事にしてくださいよ・・・」って案じて下さるのです。
比べるわけじゃないんでしょうけど、
いいにつけ悪いにつけ時々思って下さるのかと思うとこれはこれで嬉しいものです。
この方のお母さんもよくお参りくださっていました。
その場に今座られながら思って下さったのでしょう・・・
よう参ってくれたね。
これからも一緒だよ!
って、優しいおはたらきを・・・
『宿題』 小学6年 中村良子
がんばってがんばって書いたけれど
お母さんの詩は できなかった
一行書いては なみだがあふれた
一行読んでは なみだが流れた
今日の宿題はつらかった
今までで いちばんつらい宿題だった
でも「お母さん」と いっぱい書いてお母さんに会えた
「お母さん」と いっぱい呼んでお母さんと話せた
宿題をしている間私にもお母さんがいた
本願寺新報より