月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

喪主挨拶

2010年12月22日 19時21分05秒 | 仏々相念(住職日記)

悲しみを堪えながら・・・

 

最後のお別れをされる喪主様、母の顔を擦っては言葉になりません。

搾るように漏れ出た、「ありがとう・・・」

いろんなことを考え、思い、別れ難いひと時となる。

 

葬儀の挨拶では、自らの言葉でお礼を述べられました。

葬儀社の用意されている原稿を読むのもいいのですが、

やはり一言でもいい、自分の言葉でおっしゃった方が嬉しいいように思います。

 

「ありがとうございました」って・・・

 

「私のことをずっと注意してくれた母、その声をもう聞けないんだと思うと寂しいです・・・」

 

生きている時にはうるさい言葉としか聞けなかったが、亡くなった今、自分を案じて下さる言葉であったと出遇うのでしょうね・・・

だから泣けて、泣けて・・・しようがなくなるのでしょう。

 

その悲しみを胸に置くことによって、必ず優しくなれるのです・・・

 

「悲しみに出会うたび、あの人を思いだす・・・」(中村雅俊「ふれあい」)


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