悲しみを堪えながら・・・
最後のお別れをされる喪主様、母の顔を擦っては言葉になりません。
搾るように漏れ出た、「ありがとう・・・」
いろんなことを考え、思い、別れ難いひと時となる。
葬儀の挨拶では、自らの言葉でお礼を述べられました。
葬儀社の用意されている原稿を読むのもいいのですが、
やはり一言でもいい、自分の言葉でおっしゃった方が嬉しいいように思います。
「ありがとうございました」って・・・
「私のことをずっと注意してくれた母、その声をもう聞けないんだと思うと寂しいです・・・」
生きている時にはうるさい言葉としか聞けなかったが、亡くなった今、自分を案じて下さる言葉であったと出遇うのでしょうね・・・
だから泣けて、泣けて・・・しようがなくなるのでしょう。
その悲しみを胸に置くことによって、必ず優しくなれるのです・・・
「悲しみに出会うたび、あの人を思いだす・・・」(中村雅俊「ふれあい」)