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月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

月見団子

2011年09月12日 20時48分23秒 | 仏々相念(住職日記)

花より団子・・・

 

大切な方を亡くすことのしんどさ。

でも、お参りしてくださる方々も皆そのしんどさを思い出しつつ喪主様を支えて下さる。

「分かるよ!大丈夫!オレがいるから、私がいるから・・・」そんなおはたらき。

温かいよな~・・・そう思いつつ、お一人お一人を見せていただきました。

 

そんな支えに出会える人生っていいですよね!

出会わなくても生きていけます、「おれが、わしが・・・生きてきた!」

そんな方おられますけど、あまりにも寂しいよな~って思ったりもします。

それはその方の人生で私がどうこう言うことでもなく、その方がそれで終わってもいいのであればそれでもいいのです。

でも、その涙に気付かないのか・・・残念で仕方がありません。

 

よくよくの縁いただいて、あなたが支えていて下さることに気付かせていた私は、本当によかった!あなたに出会えて本当によかった!そう思えるようにならせていただいたことです。

どこまでも自分可愛いは変わらないのですが、変わらんそのままで喜ばせていただいていることです。

「月影のいたらぬ里はなけれども 眺むる人の心にぞすむ」

 

中秋の名月が本堂の屋根の上に・・・

あなたに気付いて本当によかった!

離れることもなくず~っと寄り添い一緒にいて下さる。

ず~っと見つめ、ず~っと優しく、ず~っと涙して下さり抱きしめて下さる。

「名月」・・・その言葉のひびきが好きです。

「博多の名月」って妙好人がおられました。

祖父のお説教でよく聞かせていただいたお話・・・

切ない中にもご縁をいただいてお念仏に出会われます。

己が弾く三味線の音に「名月、来いよ!」の声を聞かれて行くのです。

あなたがいて下さることの喜び・・・

私の大好きな話です。

 

生かさせていただこう・・・大切に!

 

そんなことを思いつつ、息子と娘の3人でお月見をしたことです。

いち早く玄関の側で立っている息子、「花より団子!」

「じゃ、頂こうか!」ってお月さまを見上げながら家に入りました。

今日は、布教に出ている坊守に代り娘がお月見団子をこしらえて下さいました。

「美味しいね!」って遠く香川にいる坊守を思いながらいただいたことです。

 

たとえ、家の中に入り込もうとも、ここにおるよ!って包み込んでくださっているのですね。

お月見団子に心奪われている時であろうと・・・

 

ナンマンダブ・・・


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