~他人と比べるな、昨日の自分と比べよう~

昔話の自動車屋
松江市鹿島町 (有)田村モータース
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アペックスシールの脱落

2011年02月07日 | SA22C

かなり時間がかかっていますがブリッジポートです。いわゆる3mmブリッジですが、ちょっとした問題があります。つい最近、RX-8用の10.0ローターが手に入ったので、これをこのブリッジポートのサイドハウジングで組めないか、と言われました。そこで、現物で確認してみました。

RX-8のアペックスシールは厚みが2mmになっただけでなく、なんとシールの高さ自体も短くなっていて、厚み3mm時代のアペックスシールをベースに作ったブリッジポートには、すっぽりと落ちてしまうことが判明。要はポートが大きすぎたのです。多分、3mmシールでも2mmに薄くなった直後ぐらいまでは高さも高かったのだと思います。(FDの最終型まで?でも、FC、FDは国内仕様はターボしかないので、今回のウェーバーNA仕様にはどっちみち使えません)

ということで、当初の予定通り旧型ローターで組むしかありません。旧型ローターベースで彫ったのだからなんら予定通りではありますが、サイドピースがひとつ紛失しているし、コーナーシールのゴム部分が吹き飛んでいるので、高額の部品購入が必要な状況でした。ここでRX-8のローター案が浮上したので、部品の心配もなく、ついでに高圧縮化も望んだのですが、当初の計画に戻ったというわけです。

別の手としては、FC、FDのエンジンを手に入れて、再度ポートを掘りなおすか・・・ こちらもしばらく前に進みそうにありません。もしばらくお待ちいただくことになります。

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噴射ポンプタイミングバルブ

2011年02月03日 | 修理整備全般

キャンターFE51Cのノッキングおよびチェックランプ点灯ですが、安いところで燃料フィルターの交換から取り掛かりましたが、改善されませんでした。

故障コードは17ということでECUですが、TCVなるものも可能性があるということで、こちらから交換しました。(ECUはもちろん数十万円コースのため)

結果、みごと解決。TCVと聞くと、ガソリン車だとタンブルスワール系のバルブかと思いがちですが、噴射ポンプ内にある噴射タイミングをコントロールするもののようです。コード17も確かにタイマー位置センサーなにがしというものが制御できなくなった状態を示していました。

結論的には、このバルブが電気的にショートして最終的にECUに演算不良を認識させてしまったようなイメージです。

タイマー位置センサーは単独で故障コードを持っていますから、本来そっちが表示されるべきですが、開故障/閉故障を細分化する機能を持ち合わせていなかったのではないかと思います。

最近のOBDではセンサー単体の断線/短絡、どちらの故障もコードを分けて設計されています。さらに言えば、センサー自体の応答性や、アクチュエーター系に至ってはそのアクチュエーターがした仕事がちゃんと結果を出せているか、までも診断して故障検出させているので、このような過渡期の自己診断機能を持ったコンピューターに対しては、やはり個人のノウハウや経験、技術に大きく左右されるようです。

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